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中国産の野菜、本当に悪いの?
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中国産の野菜、本当に悪いの?

geefee ポイント geefee ポイント

・アジアの国が上位3位、中国が第1位の世界の農薬の使用量
・検査率がたったの8.4%の検疫所検査での残留農薬の基準値違反も中国がトップ
・白菜、キクラゲ、ニンニク、落花生、などの懸念すべき中国産野菜

 

電化製品や日用品など何かと質が悪いと言われがちな中国産の製品。至る所で販売され安価であるため特に気にせず中国産の製品を購入している人も多いのですが、食品に関してはどうなのでしょうか。特に、数ある中国産の食品の中で最近メディアなどでも取り上げられているのが中国産の野菜。2002年に中国産の冷凍ほうれん草から基準値を超えるクロルピリホス(農薬)が検出されてから中国産の野菜に対する印象が悪くなっている現状もありますが[#] “[中国産冷凍ほうれん草の残留農薬問題の経緯].” n.d. Accessed January 5, 2022. https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/iken/dl/080110-2.... 、果たして中国産の野菜は本当に悪いの?検証していきます。

 

農薬の使用量は中国がトップ

野菜と言えばまず最初に気になるのが農薬。世界の主要な農業国のほとんどで農薬が使用されていますが、特にアジアは農薬の使用量が他地域に比べて高く[#]Oecd, and OECD. 2013. “Arable Cropland, Permanent Cropland, Permanent Pasture and Other Agricultural Land Share in the Total Agricultural Land Area, OECD Countries, 2008-10.” https://doi.org/10.1787/9789264186217-graph63-en.

 

Kg/Ha 
1位 中国  17.8
2位 韓国  13.1
3位 日本  12.1

23位 アメリカ 2.4

日本を含めたアジアの国が上位3位を占めています。日本の野菜の自給率は年々減少傾向にあるため[#]“その5:野菜の自給率.” n.d. Accessed January 5, 2022. https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/ohanasi01/01-05.html. 、他国からの輸入に頼らざるをえないわけですが、日本の年間野菜輸入量約250万トンのうち約半分の128万トンを中国から輸入しているため[#]“中国における野菜産地の概況と品目別生産・出荷動向-海外情報-2011年7月.” n.d. Accessed January 5, 2022. https://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/kaigaijoho/1107_kaigaijoho.html. 、中国産、国産を含め農薬が多く使用された野菜が市場に出回っていることになります。

日本に輸入される中国産の野菜は、「契約農場以外から集荷されない仕組みが取り入れられ輸出検査機関での管理が厳格にされている」、とか「日本の検疫所にて輸入食品監視指導計画に基づいて、モニタリング検査が実施されている」などとと明記されていたりして一見安全性が高そうなものもありますが[#]“[輸入野菜の安全管理].” n.d. Accessed January 5, 2022. https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/zanryu/pd...  [#]“残留農薬.” n.d. Accessed January 5, 2022. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/z... 以前の記事でもお伝えした通り、日本はEUやアメリカの1部の州で使用が禁止されているクロルピリホスなどの有機リン系殺虫剤を未だに使用している農薬の規制が緩い国。中国も同様にこれらの農薬を使用していますので、基準値以内だとしても日本の野菜も中国の野菜も残留農薬のリスクは少なからずあると言えそうです。

 

残留農薬の基準値違反も中国がトップ。

食物が輸入される際に、検疫所で検査がされるわけですが、その際に基準値をクリアーできなかった基準値違反の製品は年間で約770件。そのうち残留農薬に関する違反は約15%。トップが中国、次いでベネズエラということが報告されています[#]“残留農薬検査、農薬・食品分析、食品検査 - キューサイ分析研究所(QKEN).” n.d. Accessed January 5, 2022. https://www.nouyaku-bunseki.net/faq/. 。品目は、タマネギやエンドウ、ゴボウ等[#]中国産野菜から発ガン性農薬 Accessed January 5, 2022. http://www.nouminren.ne.jp/dat/200010/2000103001.htm. 。違反件数が多いということは適切に取り締まりがされているとも言えそうですが、輸入食品全体に対する検査率はたったの約8.4%しかなく[#]“[検疫所が行っている輸入食品の安全確保について].” n.d. Accessed January 5, 2022. https://www.pref.kanagawa.jp/documents/14579/903788.pdf. 、中国からの野菜の輸入量を考えると、それだけ残留農薬の基準値を超えた農産物が検査を潜り抜けて市場に出回ってしまっているのです。

 

 

また、スーパーなどで見かける野菜って中国産の表示がされているものって少ないですよね?輸入量に対してお店などで見かける中国産の野菜の少なさに少々疑問を感じますが、安価な中国産の野菜は主に外食産業、冷凍野菜や加工食品用として流通しているのです[#] “中国における輸出向け野菜の生産・加工・輸出状況~対日輸出に力を入れる企業の事例を中心に~-海外情報-2019年3月.” n.d. Accessed January 5, 2022. https://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/kaigaijoho/1903_kaigaijoho02.html. 。健康意識の高くスーパーで買う野菜には注意をしている人でもこういったリスクもあるということを知る必要があるのです。

 

環境汚染も懸念材料

中国と言えば深刻な環境汚染を抱えている国の1つ。特に懸念されているのが中国の農地の約10%が悪影響を受けていると言われている重金属汚染です。中国で野菜の輸出量が最も多い地域が、山東省、広東省、雲南省ですが[#]“中国における輸出向け野菜の生産・加工・輸出状況~対日輸出に力を入れる企業の事例を中心に~-海外情報-2019年3月.” n.d. Accessed January 5, 2022. https://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/kaigaijoho/1903_kaigaijoho02.html. 、山東省での土壌調査では、ヒ素やカドミウムの最大濃度が許容値を上回るという結果や[#]“Assessment of Heavy Metal Pollution in Chinese Suburban Farmland.” n.d. Polish Journal of Environmental Studies 23 (6): 2351–58. Accessed January 5, 2022. 、雲南省を含む中国南西部の土壌中のヒ素汚染により健康リスクが懸念されているなど[#]Li, Qianhui, Kunyang Zhu, Lei Liu, and Xinyi Sun. 2021. “Pollution-Induced Food Safety Problem in China: Trends and Policies.” Frontiers in Nutrition 0. https://doi.org/10.3389/fnut.2021.703832. 、大気汚染、水質問題を含め農地や農作物に与える悪影響が懸念されているにも関わらず、特に中国では環境汚染によって引き起こされる食品安全問題に対する特別な法令はないとされています[#]Li, Qianhui, Kunyang Zhu, Lei Liu, and Xinyi Sun. 2021. “Pollution-Induced Food Safety Problem in China: Trends and Policies.” Frontiers in Nutrition 0. https://doi.org/10.3389/fnut.2021.703832.

似たような内容を以前の魚と重金属の記事でも書きましたが、食物が育つ環境が与える食物の質への影響って結構重要。毎日のように食べる野菜だからこそ、その質にはこだわりたいところです。
 

 

こんな種類の中国産野菜に注意?

週刊誌などで一時期話題となった中国産の危険な野菜リスト。ややゴシップのような印象を受けますが、実際にはどうなのでしょうか?違反事例や海外の情報を基に検証していきます。

 

白菜

geefeeでもたびたび登場する発ガン性物質のホルムアルデヒド。海外のメディアでは、鮮度を保つためにこのホルムアルデヒド溶液が噴霧された白菜が発見されたと報じられています[#]“Chinese Cabbages Dipped in Chemicals to ‘Guarantee Freshness.’” 2012. May 7, 2012. https://www.theepochtimes.com/chinese-cabbages-dipped-in-chemicals-to-gu.... 。このホルムアルデビドの検出テストが実施されたのは山東省。中国で最も農産物の輸出量が多い地域です。水で洗い流せば人に対して悪影響がないとされていますが、ホルムアルデビドは毒性が強いため、微量だとしても体内に取り入れたくない化学物質の1つであることには変わりありません。

 

キクラゲなどの乾燥、冷凍野菜

過去に残留農薬の違反事例があったキクラゲ。基準値を超えた有機リン系殺虫剤のクロルピリホスがたびたび検出されています[#]“[「平成27年度輸入食品等モニタリング計画」の実施について].” n.d. Accessed January 5, 2022. https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/00.... 。里芋も同様に過去に違反事例が報告されています。違反事例は冷凍野菜や乾燥食品でみられる傾向にあるため、スーパーなどでの購入時には産地を確認する癖をつけましょう。

 

 

ニンニク

さまざまな健康効果が期待できるニンニクですが、世界で生産されている約80%が中国産のニンニクです。日本のスーパーでも非常に安価で売られているのを見かけますが、隣に置いてあるのがやや高めの値段の青森産などの国産。中国産と青森産では色も形も全然違うことに気が付きます。中国産はどういうわけか染み1つない光沢のある綺麗な白色。対して日本産は形の悪いうす茶色系の色。中国産は塩素で漂白し人工的に白くさせているということがEuropean Parliament(欧州議会)をはじめ多くのメディアで問題提起されています[#] “Exports of Chinese Garlic.” n.d. Accessed January 5, 2022. https://www.europarl.europa.eu/doceo/document/E-8-2018-005257_EN.html.  [#] Scaccetti, Jena. 2018. “Why Chinese Garlic Is Bad: The Ugly Truth.” Agent Nateur. October 4, 2018. https://www.agentnateur.com/blogs/agent-tips/why-chinese-garlic-is-bad. 。実際にスーパーへ行った際に、一度確認してみると良いでしょう。その違いは、一目瞭然。できれだけ国産を選ぶようにしましょう。また、ニンニクを漬けた加工食品は中国産であることが多く、しかも添加物まみれ。例えばこんなの。

 

原材料:にんにく、漬け原材料名:醤油(大豆・小麦を含む)・調味料(アミノ酸等)・ぶどう糖果糖液糖、酸味料・甘味料(ステビア)(醤油に保存料安息香酸含む)原産国中国産(にんにく)高原風味

 

食べ過ぎたらスタミナが付くどころか、体調不良の原因になるでしょう。

 

落花生

残留農薬だけが違反事例ではありません。アフラトキシンなどのカビ毒も検査対象です。中国産の落花生はカビ毒で検査を通過できなかった事例が多くあります。ナッツ類はこういったカビ毒に汚染されるケースが少なくなく、海外の研究でも中国南部産の落花生におけるアフラトキシン汚染が懸念されています[#] Liao, Boshou, Weijian Zhuang, Ronghua Tang, Xinyou Zhang, Shihua Shan, Huifang Jiang, and Jiaquan Huang. 2009. “Peanut Aflatoxin and Genomics Research in China: Progress and Perspectives.” Peanut Science 36 (1): 21–28. 。アフラトキシンは免疫不全やガン、アレルギー疾患などの深刻な病気を引き起こすと言われている有毒性の高い物質です。海外産の食品に発生する傾向にありますが、日本でも検出例が。過去の記事を参考にしてみてくださいね。

 


 

 

まとめ~中国産の野菜、本当に悪いの?~
明確に無農薬でない限り日本産の野菜も中国産も野菜も基本的には残留農薬のリスクは付き物です。食べる際は、しっかりと洗浄した上で、生野菜の反栄養素リスクを回避する意味でも煮て食べるのが得策ですが、特に、上記でピックアップした特定の中国産野菜は敢えて避けるという選択肢がおススメ。過去の違反例が多い中国産の冷凍野菜は、あくまでも非常食程度の頻度で食べるのがベター。また、加工食品や外食にもこういった野菜が使用されているということもお忘れなく。特に、毎日のように食べる野菜だからこそ、予算と相談しながら極力良いものを選ぶ癖をつけるようにしましょう。
 

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