サプリメントとして最近世界中で人気の高いスピルリナ。古代アステカ人も食べていたというスピルリナは、NASA(米国航空宇宙局)が宇宙での栽培研究に採用したこともあり[1]、最近の研究では、地球上に存在する「最も完全な栄養食」だと言われています。このスピルリナの驚くべきパワーの秘密を探ってみましょう。
スピルリナとは?
スピルリナとは、シアノバクテリア(ラン藻類)と呼ばれる微生物で、藍藻と呼ばれる原核生物の一種。藻類は一般に淡水で生息するのに対し、スピルリナは淡水・海水の両方で生息します。一般の植物のように、光を分解して光合成を行います。
スピルリナの驚くべきパワーの秘密
1.スピルリナは栄養成分の塊
現在、一般的にスピルリナは、乾燥させた粉末の状態でサプリメントとして服用されています。この粉末スピルリナ7g中の栄養成分は以下のようになります[2]。
・タンパク質:4g
・ビタミンB1(チアミン):0.167mg (推奨量の11%)
・ビタミンB2(リボフラビン):0.257mg (推奨量の15%)
・ビタミンB3(ナイアシン):0.897mg (推奨量の4%)
・亜鉛:0.14mg (推奨量の21%)
・鉄分:2.0mg (推奨量の11%)
・脂肪酸(オメガ-6およびオメガ-3脂肪酸を含む):約0.54g
その他にも、スピルリナには、マグネシウム、カリウム、マンガンなど身体に必要な多くの栄養成分を含んでいます。また、スピルリナに含まれるタンパク質には、すべての必須アミノ酸が含まれており、見方によっては卵よりも良質であるとのことです[3]。