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亜鉛の吸収を助けるケルセチンを有効活用して免疫力を高めるには
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亜鉛の吸収を助けるケルセチンを有効活用して免疫力を高めるには

geefee ポイント geefee ポイント

・さまざまな野菜や果物に含まれているケルセチン
・亜鉛の吸収を助けるケルセチン
・注意すべき亜鉛の吸収を阻害する食品添加物
・ケルセチンを摂取するメリットとは?

 

フラボノイドの一種で多くの野菜や果物に含まれるケルセチン。以前のgeefeeの記事「オメガ7のパルミトレイン酸も!美と健康に良い成分が満載のシーバックソーン」では、シーバックソーンの種や葉に含まれるケルセチンが、血中コレステロールを値を抑え心臓病のリスクを軽減するということをお伝えしましたが、ケルセチンには抗菌抗ウィルス作用がありウイルスとの闘いを促進する可能性があると言われています。また、免疫力の維持に重要な働きを持つ亜鉛との相乗効果もあると考えられています。今回は、このケルセチンの健康効果と亜鉛との関連性にフォーカスしていきます。

 

ケルセチンって何?

人の体内で生成することができない植物化合物であるケルセチンは、ブドウやリンゴなどの果物や、ブロッコリやトマト、タマネギなどの野菜、お蕎麦にも含まれています。また、イチョウやセントジョーンズワートなどのハーブやお茶にも含まれています。

 

 

免疫力を向上させる亜鉛の吸収を助けるケルセチン

免疫力を保つことは、コロナウイルスの対策に限らず風邪やインフルエンザなど、さまざまな疾患に対して人の体に有益な効果を与えます。その免疫システムを維持するのに重要な働きをするのが亜鉛。

平成29年「国民健康・栄養調査」の結果によると、日本人の亜鉛摂取量が成人男性で1日あたり約8.7mg~9.2mg。女性で約7.1mg~7.7mg。1日の摂取の推奨量は、成人男性で約12mg、女性で9mgになりますので摂取量が足りていない現状があります。

また、亜鉛は、体内で細胞の脂肪壁から細胞内に吸収されにくく、吸収率はたったの30%[#] “[亜鉛吸収を向上させる食品因子の探索].” n.d. Accessed May 18, 2020. https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbrewsocjapan/107/11/107_836/_pdf. 。しかし、2014年に発表された研究では、ケルセチンが亜鉛の吸収をサポートする可能性が示されています[#]Dabbagh-Bazarbachi, H., G. Clergeaud, I. M. Quesada, M. Ortiz, C. K. O’Sullivan, and J. B. Fernández-Larrea. 2014. “Zinc Ionophore Activity of Quercetin and Epigallocatechin-Gallate: From Hepa 1-6 Cells to a Liposome Model.” Journal of Agricultural and Food Chemistry 62 (32). https://doi.org/10.1021/jf5014633. 。ケルセチン自体にも抗ウイルス効果が期待できるので、亜鉛とケルセチンを一緒に摂取することで免疫力が相乗効果で上がると考えられています。

 

亜鉛の吸収を阻害する食品添加物に注意!

アイスクリームの乳化安定剤などとして使用されるカルボキシメチルセルロースや、加工肉などに使用されているポリリン酸などの食品添加物は、亜鉛を体内から排出する働きがあります[#]“亜鉛の生体への影響” n.d. Accessed May 18, 2020. https://jlzda.gr.jp/mekki/me_f/m_f01.htm. 。そもそも体に害であるこのような食品添加物がせっかくの栄養の吸収を阻害することとなります。食品添加物は体に良くない、というのは亜鉛の観点から見ても事実だったのですね。

 

ケルセチンの健康にもたらすメリットとは?

ケルセチンの持つ抗酸化力には、以下のようなさまざまな潜在的な健康効果があると考えられています。

 

炎症を軽減
ケルセチンは、細胞を損傷したり体の炎症を促進するフリーラジカルから体を保護する働きがあると言われています[#]“Antioxidant Activity of Quercetin: A Mechanistic Review” n.d. Accessed May 18, 2020. https://www.researchgate.net/publication/311773564_Antioxidant_Activity_....  [#]pubmeddev, and Et al Chuang CC. n.d. “Quercetin Is Equally or More Effective than Resveratrol in Attenuating Tumor Necrosis Factor-{alpha}-Mediated Inflammation and Insulin Resistance I... - PubMed - NCBI.” Accessed May 18, 2020. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20943792. 。特に関節が炎症を起こす関節リウマチなどの改善にケルセチンが有益であるという研究結果もあります[#]pubmeddev, and Et al Javadi F. n.d. “The Effect of Quercetin on Inflammatory Factors and Clinical Symptoms in Women with Rheumatoid Arthritis: A Double-Blind, Randomized Controlled Trial. - PubMed - NCBI.” Accessed May 18, 2020. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27710596.

アレルギー症状を緩和
研究によると、ケルセチンは細胞からのヒスタミンの放出を制限する抗ヒスタミン薬のような作用が期待できることが報告されています[#]David, Alexander Victor Anand, Radhakrishnan Arulmoli, and Subramani Parasuraman. 2016. “Overviews of Biological Importance of Quercetin: A Bioactive Flavonoid.” Pharmacognosy Reviews 10 (20): 84. 。このケルセチンの抗アレルギー作用により、気管支炎や喘息などの治療に役立つ可能性も。

血圧を下げる
マウスの研究では、高血圧のマウスに1日10mgのケルセチンを5週間与えたところ、
高血圧を改善する療法としての有用性は判断が難しいものの、収縮期血圧と拡張期血圧の値が低下したことが分かっています[#]pubmeddev, and Et al Duarte J. n.d. “Antihypertensive Effects of the Flavonoid Quercetin in Spontaneously Hypertensive Rats. - PubMed - NCBI.” Accessed May 18, 2020. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11325801. 。また、人の研究でも、毎日500mg以上のケルセチンのサプリメントを服用した被験者の収縮期血圧と拡張期血圧の値が低下[#]pubmeddev, and Et al Serban MC. n.d. “Effects of Quercetin on Blood Pressure: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials. - PubMed - NCBI.” Accessed May 18, 2020. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27405810. 。ケルセチンは血圧のレベルを下げる可能性がありますが、高血圧の治療という側面からはまだまだ研究が必要です。

神経疾患の予防
アルツハイマーや認知症などの神経変性疾患からの保護に役立つ可能性があるケルセチン[#]pubmeddev, and Et al Costa LG. n.d. “Mechanisms of Neuroprotection by Quercetin: Counteracting Oxidative Stress and More. - PubMed - NCBI.” Accessed May 18, 2020. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26904161. 。マウスの研究では、ケルセチンが豊富に含まれた食事投与により、初期から中期の認知機能障害を改善。逆に中期から後期の認知機能障害は改善されませんでした。神経変性疾患は、酸化ストレスに起因することがあり、ケルセチンが神経疾患の予防に効果がある可能性が示されています。

 

その他、ケルセチンの摂取による健康効果は、運動持久力の向上[#]pubmeddev, and Et al Kressler J. n.d. “Quercetin and Endurance Exercise Capacity: A Systematic Review and Meta-Analysis. - PubMed - NCBI.” Accessed May 18, 2020. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21606866. 、血糖値のコントロール[#]pubmeddev, and Et al Ostadmohammadi V. n.d. “Effects of Quercetin Supplementation on Glycemic Control among Patients with Metabolic Syndrome and Related Disorders: A Systematic Review and Meta... - PubMed - NCBI.” Accessed May 18, 2020. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30848564. など多くの可能性がありますが、抗菌作用のあるケルセチン[#]pubmeddev, and Et al Wang S. n.d. “Bacteriostatic Effect of Quercetin as an Antibiotic Alternative In Vivo and Its Antibacterial Mechanism In Vitro. - PubMed - NCBI.” Accessed May 18, 2020. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29271686. が免疫力の維持に欠かせない亜鉛の吸収を助けることが分かっています。

 

 

 

~まとめ―亜鉛の吸収を助けるケルセチンを有効活用して免疫力を高める方法~
健康の維持に大切な役割を持つ亜鉛をせっかく摂取しても、しっかりと吸収がされないと意味がありません。亜鉛が多く含まれるgeefeeでも推奨している食材としては、栄養素たっぷりの牡蠣や[関連記事:味も栄養も満点。海のスーパーフード「牡蠣」]や、魚しては比較的水銀含有量が低いカタクチイワシなど[関連記事:魚介類の食べすぎで体に水銀が蓄積!?そのリスクを避ける方法とは]があります。もちろんサプリという手もあります。亜鉛を摂ると同時に、ケルセチンを多く含んだ食品やサプリを併せて摂取するようにしてみてください。免疫システムを維持、アップさせることで安心した健康生活を送ることができますよ!