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アメリカ先住民の知恵。インフルエンザや風邪に対する免疫力を高めるハーブ「エキナセア」。
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アメリカ先住民の知恵。インフルエンザや風邪に対する免疫力を高めるハーブ「エキナセア」。

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用途によってさまざまな処方が確立されているハーブ療法。内服薬や外用薬として伝統的に利用されてきているハーブの種類がたくさんある一方、即効性が少ないためにイマイチ効果が実感できなかったりします。今回は、アメリカの先住民が何世紀にも渡って、病を治癒するために使用し続けていたハーブの「エキナセア」にフォーカスしていきます。

 

エキナセアって何?

コーンフラワーとして知られる北アメリカが原産の多年草のエキナセア。その地域に住んでいた先住民であるインディアンの間で薬草として使用されてきました。現在では、エキナセアの根と上部が、ハーブ療法として錠剤、抽出物、お茶などで消費者の間で日本でも人気が出てきています。

 

 

エキナセアにはどんな効果が期待できる?

抗酸化作用
葉や根に比べて特にエキナセアの花の部分には[#] “Effect of Drying and Storage Conditions on Caffeic Acid Derivatives and Total Phenolics of Echinacea Purpurea Grown in Taiwan.” 2011. Food Chemistry 125 (1): 226–31.  [#]Lee, T. T., C. L. Chen, Z. H. Shieh, J. C. Lin, and B. Yu. 2009. “Study on Antioxidant Activity of Echinacea Purpurea L. Extracts and Its Impact on Cell Viability.” African Journal of Biotechnology 8 (19). https://doi.org/10.4314/ajb.v8i19.65230.  [#]Isa Telci Musa Ulutas Ibrahim Demirtas Fatih Gul Mahfuz Elmastas and Omer Kayir. 2015. “Chemical Constituents, Quantitative Analysis and Antioxidant Activities of Echinacea purpurea (L.) Moench and Echinacea pallida (Nutt.) Nutt.. https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/jfbc.12168 フラボノイド、シコリン酸、ロスマリン酸等の酸化防止剤[#]pubmeddev, and Et al Manayi A. n.d. “Echinacea Purpurea: Pharmacology, Phytochemistry and Analysis Methods. - PubMed - NCBI.” Accessed March 18, 2020. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26009695. 、また、その酸化防止剤を新しくし酸化ストレスへスムーズに機能させることができるアルカミドが多く含まれます。この抗酸化作用が、体を酸化ストレスから守るのに役立つと言われています[#]“Antioxidant Activity of Cichoric Acid and Alkamides from Echinacea Purpurea, Alone and in Combination.” 2007. Food Chemistry 101 (1): 74–81.

免疫力を高める
このエキナセアの服用により風邪の発症リスクが50%低下したという研究結果がある一方で、別の研究ではその効果の不透明性も指摘されているため[#]pubmeddev, and Et al Karsch-Völk M. n.d. “Echinacea for Preventing and Treating the Common Cold. - PubMed - NCBI.” Accessed March 18, 2020. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24554461. 、厳密にはその効果は不明。しかし、多くの研究により、感染やウイルスへの免疫力を高める可能性があることが分かっています[#]pubmeddev, and Et al Melchart D. n.d. “Immunomodulation with Echinacea - a Systematic Review of Controlled Clinical Trials. - PubMed - NCBI.” Accessed March 16, 2020. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23195946.  [#]pubmeddev, and Et al Zhai Z. n.d. “Enhancement of Innate and Adaptive Immune Functions by Multiple Echinacea Species. - PubMed - NCBI.” Accessed March 18, 2020. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17887935. 。この免疫力を高める効果によりエキナセアが風邪の予防や治療に使用されている理由の1つです。

また、不安を軽減、皮膚の治療、癌細胞の成長の抑制等の可能性もあると言われています。

 

偽物に注意?エキナセアの摂取方法

エキナセアは、乾燥粉末、抽出された液体のチンキ剤、サプリメント、お茶などで摂取することが可能です。しかし、ラベルにエキナセアと記載されている製品の10%にエキナセアが含まれていなかったという研究報告があり[#]pubmeddev, and Et al Gilroy CM. n.d. “Echinacea and Truth in Labeling. - PubMed - NCBI.” Accessed March 18, 2020. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12639203. 、成分ラベルのチェック、また、信頼できるブランドの製品を購入することをオススメします。

 

効果が期待できる1日の摂取量の目安[#]pubmeddev, and Et al Shah SA. n.d. “Evaluation of Echinacea for the Prevention and Treatment of the Common Cold: A Meta-Analysis. - PubMed - NCBI.” Accessed March 18, 2020. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17597571.

乾燥粉末;300〜500 mgを1日3回
チンキ剤:2.5mlを1日3回、もしくは1日10mlまで

あくまでも効果としての用量になりますので、個人差はあります。サプリメントを含め、それぞれの製品に記載の摂取量を確認しましょう。

 

スキンケアにも

エキナセアのもつ抗炎症性、抗菌性がニキビの一般的な原因のプロピオニバクテリウムの成長を抑制することが研究で発見されました[#]pubmeddev, and Et al Sharma M. n.d. “The Potential Use of Echinacea in Acne: Control of Propionibacterium Acnes Growth and Inflammation. - PubMed - NCBI.” Accessed March 18, 2020. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20830697. 。また、別の研究によって、エキナセアエキスを含むスキンケア製品が肌の水分補給を改善し、しわを減らすことも分かっています[#]pubmeddev, and Et al Yotsawimonwat S. n.d. “Skin Improvement and Stability of Echinacea Purpurea Dermatological Formulations. - PubMed - NCBI.” Accessed March 18, 2020. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20384903.

 

 

副作用に注意!

ヒナギク、菊などにアレルギーのある人から、発疹、じんましんなどのアレルギー反応の報告がされています[#]“Allergenic Cross-Reactivity between Echinacea and Ragweed” n.d. Accessed March 18, 2020. https://www.jacionline.org/article/S0091-6749(06)03543-3/abstract.  [#]pubmeddev, and Mullins R J And Heddle. n.d. “Adverse Reactions Associated with Echinacea: The Australian Experience. - PubMed - NCBI.” Accessed March 18, 2020. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11814277. 。また、免疫系を刺激する効果があるため、高用量、長期の摂取は避けましょう。特に、自己免疫障害のある人や免疫抑制薬を服用している人は注意が必要です。以前の記事でTh1とTh2の2種類の免疫機能をバランスさせることの大切さを説明しましたが、エキナセアはTh1を刺激することで知られています。この記事を読んで、Th1過多に陥っていると思われる人はエキナセアの摂取は控えたほうが良いかもしれません。

 

生きる知恵としてアメリカの先住民が使用してきたエキナセアは、現代でも風邪やインフルエンザの予防や皮膚の保護などさまざまな用途に使用されています。しかし、市販のエキナセア製品の中には、それっぽく見せて低品質の商品を販売している物もあるようです。高品質のエキナセア製品を選んで免疫力向上に活用してみては?