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そろそろ卒業しよう、砂糖がどっさり入ったフルーツ缶。
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そろそろ卒業しよう、砂糖がどっさり入ったフルーツ缶。

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・フルーツの果糖が健康に良くない理由とは?
・フルーツ缶の原材料は果肉以外ほとんど共通
・桃缶の糖質と生の桃の糖質の違い
・避けては通れない缶詰の化学物質のBPA(ビスフェノールA)
・意外と知られていない缶詰の耐熱性カビ

 

以前の記事で掲載したフルーツ全般に含まれている果糖(フルクトース)の健康リスク。厚生労働省でも果糖の過剰摂取の警告がなされています。たしかに糖質は気になりますが、ビタミンなどの栄養素も比較的豊富に含まれた甘くて美味しいフルーツをたまには食べたくなりますよね。でも、そんなときに安易にフルーツ缶を開けて食べてしまっていませんか?フルーツ缶と生のフルーツでは大きな違いが幾つか存在します。今回は、フルーツ缶を開ける前に一読して欲しい情報をお伝えします。

 

果糖が健康に良くない理由。

フルーツであれば栄養価もあるし自然由来の食品だから健康的というイメージが根付いていますが、フルーツに含まれている糖質である果糖(フルクトース)は、中毒性も高いと言われ、過剰摂取は肝臓に負担がかかることで発症する可能性のある脂肪肝や、肥満の原因になる可能性が高いことが示唆されています。果糖は、血糖値を上げない砂糖として健康への悪影響が少ないと思われがちですが、実は種類さまざまな砂糖の中でも特に健康に良くないと言われている糖類なのです。この点は新鮮なフルーツもフルーツ缶も同じ。しかし、更に深堀すると、フルーツ缶の方がより健康に悪影響を与える可能性が分かってきました。

 


 

 

フルーツ缶には何が入っている?

フルーツ缶の原材料は千差万別、と言いたいところですが、ザっとランダムに桃缶を10点くらい見たところ、そのほとんどに桃の果実以外で

 

砂糖、クエン酸、酸化防止剤

が含まれています。柑橘類に含まれる有機化合物のクエン酸は、食品に酸味を与え、保存料や酸化防止の効果もあります。酸化防止剤は、文字通り酸化を防止する作用を持ちます。一般的にはどちらも安全性には問題がないとされる食品添加物です。しかし、問題なのは砂糖。砂糖漬けにされたフルーツの果実は、シロップを洗い流したとしても糖分が高めとなります。
 

 

桃の缶詰の糖質はどれくらい?

では、一般的に好んで食べられている桃缶の糖質と生の桃の糖質を比べてみましょう(七訂より抜粋)。

 

  単糖当量(可食部100g当たり)
桃(生) 8.4g
桃缶(白肉腫) 16.6g
桃缶液汁 19.3g

 

桃缶の液汁というのは、桃が漬けてあるシロップ。あのドロッとした液体です。甘くて美味しいのでこの液汁をスイーツづくりに活用したり、ゴクゴク飲む人も多く見かけますが、これは砂糖を水で溶いたガムシロップとほとんど変わりません。このシロップの糖度が、JAS(日本農林規格)により以下のように規定されていますが、

 

エキストラライト:シロップ糖度10%以上~14%未満
ライト:シロップ糖度が14%以上~18%未満
ヘビー:シロップ糖度が18%以上~22%未満
エキストラヘビー:シロップ糖度が22%以上

 

コーヒーに入れるガムシロップだと使用する量を気を付ける人でも、缶詰のシロップだとつい食べてしまっているのでは?

生の桃の糖質の倍の糖質量を含んだ桃缶の桃だけでも糖質を多く摂取することになりますが、更にシロップとなると約4倍に跳ね上がります。この理由だけでも桃缶ではなく、生の桃を選ぶべきだというのが明確ですよね。

 

 

できれば避けたい缶詰の化学物質BPA(ビスフェノールA)

BPAフリーという言葉を聞いたことはありませんか?BPAとは、電気機器や自動車の部品をはじめ、食器や容器の材料として使用される工業用の有機化合物。缶詰の内側の防蝕塗装にもこのBPAが使用されています。事業者の自主的な技術改良の取り組みが行われている国内産の缶であれば、厚生労働省が定めた基準値「耐容一日摂取量0.05mg/kg体重/日」以下のBPA溶出量の製品の生産が可能とされています。よってBPAの摂取は極めて微量と言われていますが、金属缶の内側の塗装に頻繁に使用されるBPAを含むエポキシ樹脂に関しては規制がないので、特にBPA対策を施してあると謳っているものでない場合は注意が必要です。

 

 

また、酸性の食品はより化学物質が溶出される傾向にあります。柑橘系や桃などのフルーツは酸性ですので、よりBPAの摂取のリスクが高まる可能性があります[#]Amidor, Toby, M. S., R. D., and D. N. C. 2009. “Are Plastic Food Containers Really Safe?” Food Network. February 19, 2009. https://www.foodnetwork.com/healthyeats/2009/02/plastic-food-container-s....

容器内の内容物と混合されることで溶出したこのBPAは、食品を通して体内に取り入れられ、環境ホルモンとしてホルモン作用のかく乱や[#]Diamanti-Kandarakis, E., J. P. Bourguignon, L. C. Giudice, R. Hauser, G. S. Prins, A. M. Soto, R. T. Zoeller, and A. C. Gore. 2009. “Endocrine-Disrupting Chemicals: An Endocrine Society Scientific Statement.” Endocrine Reviews 30 (4). https://doi.org/10.1210/er.2009-0002. 、不妊を引き起こす可能性[#]Sugiura-Ogasawara, M., Y. Ozaki, S. Sonta, T. Makino, and K. Suzumori. 2005. “Exposure to Bisphenol A Is Associated with Recurrent Miscarriage.” Human Reproduction 20 (8). https://doi.org/10.1093/humrep/deh888. 、更には心臓病や2型糖尿病の発症との関連性も指摘されています[#]Lang, I. A., T. S. Galloway, A. Scarlett, W. E. Henley, M. Depledge, R. B. Wallace, and D. Melzer. 2008. “Association of Urinary Bisphenol A Concentration with Medical Disorders and Laboratory Abnormalities in Adults.” JAMA: The Journal of the American Medical Association 300 (11). https://doi.org/10.1001/jama.300.11.1303.  [#]Shankar, A., and S. Teppala. 2011. “Relationship between Urinary Bisphenol A Levels and Diabetes Mellitus.” The Journal of Clinical Endocrinology and Metabolism 96 (12). https://doi.org/10.1210/jc.2011-1682. 。このBPAの健康リスクはさまざまな専門家や研究家、企業のあいだで論争となっていますが、健康リスクがある可能性のある物質は体内に取り入れないことに越したことはありませんので、できれば避けたいところ。

また、BPAフリーと記載されていても、BPAをBPS(ビスフェノール-S)やBPF(ビスフェノール-F)に置き換えただけの製品もあります[#]Moon, Min Kyong. 2019. “Concern about the Safety of Bisphenol A Substitutes.” Diabetes & Metabolism Journal 43 (1): 46. 。これらの化学物質もBPAと同様に健康リスクが懸念されています。BPAフリーだからといって安心はできない、、、ということは、そもそもの缶詰製品を食事に取り入れるアイデアは、やはりあまり賢明ではないようです。どうしても保存食を確保したいのであれば、フルーツ缶ではなく、冷凍フルーツなどで代用するようにしましょう。

 

カビ毒を生成する耐熱性カビ

フルーツ缶には、密閉された後の加熱殺菌で死滅しなかった耐熱性カビが含まれている可能性が指摘されています。この耐熱性カビは、慢性疲労、集中力の欠如、頭痛をはじめ発がん性物質として人体に害を与えるアフラトキシンなどのカビ毒(マイコトキシン)を生成する可能性も[#]“Canned Fruit.” n.d. Accessed February 3, 2021. https://www.sciencedirect.com/topics/agricultural-and-biological-science.... 。缶詰内のフルーツが少しでも変色していたり傷んでいたら食べないようにしましょう。

 

まとめ~そろそろ卒業しよう、砂糖がどっさり入ったフルーツ缶。~
新鮮なフルーツが適切なタイミングでなかなか食べれなかった昔と違い、最近では美味しいフルーツがいつでも手に入りやすい環境となりました。緊急時や非常時のための保存食の確保はもちろん必要ですが、ちょっと楽してフルーツ缶でフルーツを食べることは糖分過多になる可能性があります。皮むきなどちょっと面倒でも、どうせ食べるなら添加物や化学物質が含まれていない新鮮なフルーツを食べるようにしましょう。でも、果糖の摂取のし過ぎに注意し、フルーツの残留農薬にも着目することを忘れずに[関連記事:残留農薬の危険性。健康被害を避けるためにできること。]。

 

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