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インスタントコーヒーを飲む人は要注意~コーヒー好きが知るべきアクリルアミドという有害物質
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インスタントコーヒーを飲む人は要注意~コーヒー好きが知るべきアクリルアミドという有害物質

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・コーヒーに含まれる有害物質アクリルアミドとは?
・アクリルアミドの健康リスク
・インスタントコーヒーに含まれるアクリルアミドの量
 

 

抗酸化物質がたっぷり入ったコーヒーは多くの健康へのプラス効果が期待できる優れた飲み物の1つであるというのは最近の研究で明らかになっており、広く知られるようになりました[関連記事:コーヒー飲んで、医者知らず!?科学的に明かされる驚くべき力]。飲む量や時間帯に気を付ける必要はあるものの、特にマイナスの作用を気にする必要はあまりないように思われています。しかし、単純にプラスの要素ばかりではありません。焙煎したコーヒー豆には有害な化学物質であるアクリルアミドが含まれているのです。今回は、好きな人は毎日のように飲むからこそ知っておきたいコーヒーに含まれる有害物質のアクリルアミドについてお伝えします。

 

有害物質アクリルアミドって何?

白い無臭の結晶性化合物のアクリルアミドは、主にプラスチックの製造や排水の処理に使用される化学物質です。タバコの煙、化粧品などのパーソナルケア製品をはじめ、食品ではジャガイモや穀物ベースの揚げ物や焼き物、焼き菓子、揚げ菓子、シリアルなど、アミノ酸や糖質を多く含む食品を高温調理した際に生成されます[関連記事:揚げ物だけじゃない!タバコと同じくらい健康に悪い料理の見分け方]。アクリルアミド濃度は、食品の製造方法や原材料の成分によって影響を受けるため、同じ原材料の食品でも濃度は異なります。多くの種類の食品に含まれているため、私たちの生活の中でこのアクリルアミドを完全に回避することは難しいと言われています[#]“[アクリルアミドの遺伝毒性,発ガン性].” n.d. Accessed June 24, 2020. https://www.jstage.jst.go.jp/article/jems/26/2/26_2_183/_pdf/-char/ja.

 

 

アクリルアミドの健康リスクとは?

高用量のアクリルアミドを投与されたラットの神経の損傷や障害、また発ガン性の可能性が示された研究結果により[#]Erkekoglu, P., and T. Baydar. 2014. “Acrylamide Neurotoxicity.” Nutritional Neuroscience 17 (2). https://doi.org/10.1179/1476830513Y.0000000065.  [#]Shipp, A., G. Lawrence, R. Gentry, T. McDonald, H. Bartow, J. Bounds, N. Macdonald, H. Clewell, B. Allen, and C. Van Landingham. 2006. “Acrylamide: Review of Toxicity Data and Dose-Response Analyses for Cancer and Noncancer Effects.” Critical Reviews in Toxicology 36 (6-7). https://doi.org/10.1080/10408440600851377.  [#]“[アクリルアミドの遺伝毒性,発ガン性].” n.d. Accessed June 24, 2020. https://www.jstage.jst.go.jp/article/jems/26/2/26_2_183/_pdf/-char/ja. 、アクリルアミドには有毒性があることが分かっています。しかし、ラットに投与されたアクリルアミドの量は、人に換算すると、食事を通して通常摂取する量の1000~100,000倍であったこと、また、人は化学物質の代謝能力がラットよりも一般的に優れていることから[#]Mucci, L. A., and K. M. Wilson. 2008. “Acrylamide Intake Through Diet and Human Cancer Risk.” Journal of Agricultural and Food Chemistry 56 (15). https://doi.org/10.1021/jf703747b. 、人が摂取する量のアクリルアミドに害はないという意見もあります。しかし、安全性に関する一貫した研究結果はなく、少なくともアクリルアミドを摂取することが健康に良いことはなく、できるだけ避けるよう意識すべき化学物質であるということは言えそうです。

 

コーヒーにも含まれるアクリルアミド。

高温(120℃以上)で食品を加熱調理した際に生成されるアクリルアミド。コーヒー豆を高温で焙煎した際に、どうしてもアクリルアミドが生成されます。長時間高温で焙煎された色の濃い深煎りコーヒー豆と短時間低温で焙煎した明るい色の浅煎りコーヒー豆とでは、深煎りのコーヒー豆の方がアクリルアミドの量が実は少ないことが研究で示されています[#]“Website.” n.d. Accessed June 24, 2020. https://www.researchgate.net/publication/5226825_Determination_of_Acryla.... 。高温加熱の方が、アクリルアミド濃度が高そうな印象ですが、アクリルアミドは加熱後短時間で生成され、ピーク後の更なる加熱によって揮発・分解されるため、濃度が低くなるのです。ただし、深煎りだとアクリルアミド以外のジアセチル等の有害物質がより多く発生している可能性があります。ですので、単純に深煎りコーヒーを飲めばよい、という話ではなさそうです。

 


 

 

インスタントコーヒーのアクリルアミドの量は特に注意!

年々インスタントコーヒーの消費は減少傾向にありますが、お湯を注ぐだけで簡単に飲めるインスタントコーヒーを愛飲している人も多いのではないでしょうか?

 

 

このインスタントコーヒーですが、2013年に発表された調査によると、焙煎したてのコーヒーの2倍の濃度のアクリルアミドが含まれていることが分かっています。また、農林水産省が公表しているアクリルアミド濃度の調査結果を元に他のアクリルアミドが含まれる飲料・食品との比較をしてみると、

 

アクリルアミド濃度(mg/kg) 最小値 最大値
レギュラーコーヒー(豆) 0.16 0.35
インスタントコーヒー(固体) 0.4 0.87
麦茶(煎り麦) 0.1 0.65
ほうじ茶(茶葉) 0.03未満 1
種実類加工品(ナッツなど) 0.030未満 4.7
ポテトチップス 0.03未満 4.6

 

という結果になります。上記でも述べたように製造方法や原材料などによって数値に開きが出ますが、焙煎されたコーヒーは最小値と最大値の数字の差が小さくアクリルアミド濃度が安定していると言えます。また、健康的なイメージのある麦茶やほうじ茶にもコーヒーの値と近い量が含まれていることがわかります。一方、ポテトチップスなどの揚げ物にいかに多くのアクリルアミドが含まれているか、ということがよくわかりますよね。揚げ物がタバコと同じくらい体に悪い理由の一つです。

 

 

まとめー~コーヒーに含まれるアクリルアミド~
焙煎されたコーヒー豆にアクリルアミドが多かれ少なかれ含まれてしまうことは避けれません。しかし、コーヒーを飲むことは、アクリルアミド自体の発ガン性などの健康リスクを相殺して余りある各種の健康効果があるというのが多くの専門家の一致した見方です[#]Wierzejska, R. 2015. “Coffee Consumption vs. Cancer Risk - A Review of Scientific Data.” Roczniki Panstwowego Zakladu Higieny 66 (4). https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26656410/. 。一方、できるだけインスタントコーヒーを避け、少し手間をかけて、挽いたコーヒー豆から作るようにすることで、アクリルアミドの量を大幅に減らし、またより美味しい味を楽しめるという一石二鳥の効果が得られます。また、コーヒーよりもはるかに多い量のアクリルアミドが含まれている揚げ物[関連記事:揚げ物がタバコと同じくらい健康に悪いと言われる理由]などの高温調理をした食品を避ける食生活を送るように心がけることの大切さがまたここで一つご理解いただけたかと思います。

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