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ケトジェニックダイエットって子供でも安全?砂糖と子供の関係性。
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ケトジェニックダイエットって子供でも安全?砂糖と子供の関係性。

geefee ポイント geefee ポイント

・研究ベースでは全年齢に安全とされているケトジェニックダイエット
・糖質を減らすのであれば加工食品や清涼飲料水に含まれている遊離糖類
・欧米では治療法として活用されてきたケトジェニックダイエットによる小児てんかんの治療法

 

geefeeが過去の記事で何度も特集しているケトジェニックダイエット。豊富な脂質、適度な量のタンパク質、少量の炭水化物を摂取する食事法により、体重減少や代謝機能の向上、血糖値の低下などのさまざまな健康効果が期待できます。最近、日本でも話題になっていることもあり、未成年の子供にもケトジェニックダイエットの実践を促す親御さんもいるようです。成長期で食べ盛りの子供から糖質をカットすることが果たして本当に健康に良いのでしょうか?子供は食事やお菓子、甘い飲み物などから糖質を物凄く摂取する傾向にあることは事実。今回は子供とケトジェニックダイエットや糖質摂取との関連性にフォーカスしていきます。

 

研究ベースではケトジェニックダイエットは全年齢に安全。

ケトジェニックダイエットに関しては何度も過去の記事で特集していますが、糖質を大幅にカットするこの健康法で気になる点の1つが実践可能な年齢です。研究によると、ケトジェニックダイエットは、頭痛や腹痛などの副作用(ケトフルー)が生じるものの、全年齢に対して安全であるということが報告されています[#] “Is The Ketogenic Diet Safe For Teens?” n.d. Accessed November 23, 2021. https://wellversed.in/blogs/articles/is-the-ketogenic-diet-safe-for-teens. 。12歳~18歳の肥満児を対象にした研究では、低炭水化物食と低脂肪食の双方で体重減少をもたらしましたが、低炭水化物食では、インスリン感受性の改善が報告されています[#] “Is The Ketogenic Diet Safe For Teens?” n.d. Accessed November 23, 2021. https://wellversed.in/blogs/articles/is-the-ketogenic-diet-safe-for-teens. 。この結果により、ただ単純に食事量を減らすダイエットと同じくらい低炭水化物食は安全とされていますが、心身共に活発な子供は、1日に約130g程度の糖質を必要とすると言われています。無理な糖質制限は子供の偏った栄養摂取を助長し、ケトフルーをはじめ、便秘や無気力、集中力の低下といった日常生活に支障をきたす健康問題に直面する可能性もあるので、あまりおススメはできないという専門家が多くいます[#]“Why Kids Shouldn’t Go on the Keto Diet for Weight Loss.” 2019. October 3, 2019. https://health.clevelandclinic.org/why-kids-shouldnt-go-on-the-keto-diet....  [#]Landsverk, Gabby. 2019. “The Keto Diet Is Becoming More Popular for Kids, but Nutritionists Warn It Can Be ‘Incredibly Risky’ for Them.” Insider. November 1, 2019. https://www.insider.com/can-kids-do-keto-diet-safely-not-recommended-201.... 。また、大人であればある程度生活習慣をコントロールできますが、学校給食や友達の家などでの管理外での食事や子供の課外活動における消費エネルギー量の把握もなかなか難しいため、子供のケトジェニックダイエットを徹底して管理するのは難しいのが実情でしょう。もし、糖質を避けるのであれば、着目すべきは糖質の種類です。次のセクションで見ていきます。

 


 

 

糖質を減らすのであれば遊離糖類を。

糖質といっても種類さまざまありますが、小児や10代の子供は甘い食べ物や飲み物が大好きですよね。毎日のように食事やおやつなどから糖質を摂取していますが、特に避けるべきなのが、ほとんどの加工食品・清涼飲料水などに含まれているしょ糖・食卓砂糖等の二糖類やグルコースやフルクトース等の単糖類(ブドウ糖・果糖等)。これらは遊離糖類とも呼ばれ、イギリスの保健省の行政機関のNHSにより子供が摂取過多の傾向にある砂糖の種類であることが指摘されています。高果糖コーンシロップや異性化糖、果糖ブドウ糖液糖など表記されている清涼飲料水などをはじめ、ハチミツやフルーツジュースなどにも含れています。AHA(アメリカ心臓協会)では、子供に対してこの遊離糖の摂取量を1日25g以下にすることを推奨しています[#]Vos, M. B., J. L. Kaar, J. A. Welsh, L. V. Van Horn, D. I. Feig, C. A. M. Anderson, M. J. Patel, et al. 2017. “Added Sugars and Cardiovascular Disease Risk in Children: A Scientific Statement From the American Heart Association.” Circulation 135 (19). https://doi.org/10.1161/CIR.0000000000000439. 。25gというと小さじで約8杯。だいたい500mlのアクエリアス相当であると考えると、想像以上に子供が遊離糖を摂取していることに気が付くはずです。これらの添加された糖の摂取が増えると体重増加はもちろん子供でも高血圧、脂肪肝疾患、および2型糖尿病のリスクが増える可能性が示唆されています。また、果糖と言えば以前の記事でも健康への悪影響をお伝えしていますが、食物繊維やビタミンC、カリウムなどの栄養面を考慮すると、子供がフルーツから摂取する果糖は、成長期において必要な栄養素であるという事が専門家によって言われています。

また、遊離糖類が含まれている加工食品や清涼飲料水からは栄養素の摂取も期待できないため、まずはじめにカットすべきはこれらの遊離糖類。お菓子などを与え過ぎている親御さんは極力控えるべきなのです。

 


 

 

小児てんかんの治療法としてのケトジェニックダイエット

意識障害や発作を繰り返す脳の疾患であるてんかん。小児期に多く発症する病気として知られています。日本ではあまり浸透していませんが、1920年以降、欧米では、ケトジェニックダイエットが小児てんかんの治療法として活用されてきました。これは、脳の腫瘍のエネルギーとなる炭水化物(ブドウ糖)を排除することで、脳の興奮性の低下、エネルギー代謝の変化、脳の抗酸化作用が促進されることでてんかんが改善されると考えられているからです[#]Lima, Patricia Azevedo de, Leticia Pereira de Brito Sampaio, and Nágila Raquel Teixeira Damasceno. 2014. “Neurobiochemical Mechanisms of a Ketogenic Diet in Refractory Epilepsy.” Clinics 69 (10): 699.  [#]Zhang, Yifan, Jingwei Xu, Kun Zhang, Wei Yang, and Bingjin Li. 2018. “The Anticonvulsant Effects of Ketogenic Diet on Epileptic Seizures and Potential Mechanisms.” Current Neuropharmacology 16 (1): 66. 。いくつかの研究では50%の小児てんかんが改善されたという例も報告されています[#]Lima, Patricia Azevedo de, Leticia Pereira de Brito Sampaio, and Nágila Raquel Teixeira Damasceno. 2014. “Neurobiochemical Mechanisms of a Ketogenic Diet in Refractory Epilepsy.” Clinics 69 (10): 699. 。これはあくまでもてんかんを患っている特異なケース。もし、子供のてんかんの症状で悩んでいる親御さんがいましたら、ケトジェニックダイエットの可能性も一度医師に相談してみても良いかもしれません。必ず、医師の指示に従い実践するようにしてくださいね。

 

まとめ~ケトジェニックダイエットって子供でも安全?砂糖と子供の関係性。~

科学的根拠においてケトジェニックダイエットが全年齢に適応できるということが報告されているにせよ、栄養の欠如や生活習慣の変化などの面を考慮すると成長期の間はケトジェニックダイエットの実践は現実的ではありません。ただし、極端な肥満に悩んでいたりするのであれば、厳密なケトジェニックダイエットを実践しないにせよ糖質を極力カット、特に遊離糖類をカットすることから始めてみるのも良いかもしれません。どちらにせよ、栄養素がほどんどないお菓子や清涼飲料水などから摂取する糖は大人でも子供でも健康に有意には働きません。子供の頃に定着した食事スタイルが成人後肥満や2型糖尿病のリスクとも関連しているとも言われているため[#]“糖尿病増加の原因は小児・若年期にある 子供の頃から対策が必要|ニュース.” n.d. Accessed November 23, 2021. https://dm-net.co.jp/calendar/2019/029607.php. 、子供の将来の健康を考えたら糖質はほどほどの量で管理してあげるのが親の務めの1つでもありますよね。

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