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EMFや5G、農薬もプラスチックも。知らぬ間に忍び寄る健康リスクとは?
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EMFや5G、農薬もプラスチックも。知らぬ間に忍び寄る健康リスクとは?

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・DNAと遺伝子の損傷、免疫システム及び脳や神経への悪影響、心臓への負担などの健康リスクが報告されているEMFや5Gなどの電磁波
・農産物に付着する残留農薬
・プラスチック容器に含まれる有害物質のフタル酸エステルやBPA(ビスフェノールA)
・草や木・化石燃料などの燃焼によって発生し大気中に浮遊するPM2.5

 

原材料や内容量、栄養素などが数値で表されている食品や、適度な運動などを自己管理することで、より健康的な生活を実現することができますが、私たちの健康を脅かす要因は、目に見えないところにも存在します。今回は、もう一段階健康意識や知識を高めるために、知らぬ間に忍び寄る目に見えない健康リスクをリストアップしてみました。

 

EMFや5Gなどの電磁波

コンピューターや携帯電話、電子レンジにワイヤレス機器など、私たちは常にEMF(electromagnetic field、電磁波・電磁界)にさらされています。このEMFによる人体への影響ですが、DNAと遺伝子の損傷、免疫システム及び脳や神経への悪影響、心臓への負担などの健康リスクが報告されています。また、第5世代移動通信システム、通称「5G」に注目が集まっているのはテクノロジーの側面だけではありません。多くの科学者や専門家によって注意喚起されているのが、5Gによる電磁波の健康リスクです。特にアメリカやヨーロッパでこの5Gの健康リスクが問題になっています。人体への健康被害に対する十分な研究や議論がなされていないことが指摘され使用の中止や制限を巡って調査や議論がなされています。

とは言え、ほぼ全ての現代人が電磁波と関りのある生活を送っていますので、完全に除去するのはほぼ不可能。しかし、EMFはその発生源からの距離によって電波の強さが等比級数的に減衰していきますので、携帯をポケットに入れずに鞄やバッグに入れたりするだけで被ばく量はかなり減ります。携帯の場合特におススメなのは使用していない時には機内モードにするか電源を切ること。EMFから可能な限り身を守るライフスタイルを習慣づけることで体への負担を減らすことができます。

【関連記事】「電磁波が危険というのは本当? EMFから身を守る方法
【関連記事】「「5G」の電磁波の危険性について知っておくべきこと

 

農薬散布

農薬はみなさんもご存じの通り体に有害な化学物質。健康意識の高い人は極力無農薬野菜を食べてる人もいるかと思います。農産物の残留農薬には厚生労働省が定めた基準値があり、人の健康に害を及ばさないとされていますが、海外では使用が禁止もしくは制限がされている農薬が日本では使用されていますし、健康リスクがないと断言はできません[関連記事:グリホサートだけじゃない。海外で禁止され日本で使用されているクロルピリホスなどの農薬・殺虫剤の危険性。]。とはいえ、無農薬野菜を毎食準備するのもあまり現実的ではないかもしれませんよね。EWG(The Environmental Working Group)という団体が発表している残留農薬の多い農作物、少ない作物のリストを参考に、できるだけ残留農薬の少ない農産物を選択することで少しでも残留農薬を体内に取り入れることを回避できます。また、驚くことに東京都福祉保健局では、残留農薬の付着量が体に影響のない程度であるという理由で、農薬を落とすために必要以上に野菜を洗う必要はないと明言していますが、水洗いでも残留農薬は減少するので必ず洗浄することをおススメします。また、皮に付着しているトマトやリンゴなどの残留農薬は完全に除去することができません[#]Andrade, Graziela C. R. M., Sérgio H. Monteiro, Jeane G. Francisco, Leila A. Figueiredo, Aderbal A. Rocha, and Valdemar L. Tornisielo. 2015. “Effects of Types of Washing and Peeling in Relation to Pesticide Residues in Tomatoes.” Journal of the Brazilian Chemical Society 26 (10): 1994–2002.  [#]Becker, Rachel. 2017. “Trying to Avoid Pesticides? Peel Your Apples, Study Says.” The Verge. October 26, 2017. https://www.theverge.com/2017/10/26/16553942/apples-wash-pesticides-baki.... 。皮のある農産物は皮を剥いて、キャベツなどの場合は外側を極力取り除いて洗浄して食べるようにしましょう。農薬関連の記事はこちらでまとめて閲覧できます。農薬関連の記事はこちらでまとめて閲覧できます。

 


 

 

フタル酸エステルやBPA(ビスフェノールA)などが含まれるプラスチック容器

私たちの日常の生活雑貨に使用されるプラスチック。そのプラスチックの原材料にもさまざまな種類がありますが、中でも有害とされているのが、フタル酸エステルやBPA(ビスフェノールA) [#]Harvard Health Publishing. n.d. “Is Plastic a Threat to Your Health?” Accessed March 31, 2021. https://www.health.harvard.edu/staying-healthy/is-plastic-a-threat-to-yo.... が食品に溶出してしまうもの。この両者は、人間のホルモンの作用を妨げる内分泌かく乱物質で、人の生殖機能へ悪影響を与える可能性があると言われています。これらのプラスチック容器を加熱することで、化学物質が食品に流出し体に取り込まれてしまうため注意が必要です。また、プラスチックが体内に取り込まれるのは食品関連だけではありません。特に、女性が使用する化粧品・ヘア/ボディケア用品などからも取り込まれることがありえます。女性の方がこういった化学物質の蓄積量が多いという報告があるのもこれが理由かもしれません[#]Harvard Health Publishing. n.d. “Is Plastic a Threat to Your Health?” Accessed March 31, 2021. https://www.health.harvard.edu/staying-healthy/is-plastic-a-threat-to-yo....

BPAフリーを謳っているプラスチック製品をなるべく使用しましょう。一番確実なのはプラスチックでの食品や化粧品の保存は避け、ガラスの瓶の物を選ぶようにすること。プラスチックには、その他、加工助剤、着色剤など多くの化学物質が含まれているのですから。

 


 

 

PM2.5

中国で格段に高い分布量が計測されていることで知られているPM2.5は、日本でも地域や時期によっては高い数値が計測されます。このPM2.5とは、草や木・化石燃料などの燃焼によって発生し大気中に浮遊する、粒の大きさが2.5µm以下の微小粒子状物質のこと[#]“PM2.5と受動喫煙.” n.d. Accessed March 31, 2021. https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/tobacco/t-05-005.html. 。過度な吸引は、呼吸器疾患、循環器疾患、肺がんなどの増悪因子として健康リスクが懸念されています。このコロナ禍でほとんどの人がマスクを着用しているので、PM2.5対策にも効果があるように思えますが、一般的な量産されているマスクではPM2.5に対する効果を期待できるかは微妙。医療用や産業用の高性能な防じんマスクで極力PM2.5の吸引を減少させる必要があります。こういったサイトで毎時の分布量がシュミレーションされているので、自分が住んでいる地域を何度か確認してみるのも良いかも。

 


 

 

カビ毒のマイコトキシン

3万を超える種類が地球上に存在すると言われているカビ毒。比較的無害なものから猛毒なものまで種類さまざまですが、中でも食品に含まれていることがあるカビ毒のマイコトキシンは、慢性疲労、頭のもやもや、感情の起伏、副鼻腔炎、蓄膿症や頭痛などを引き起こす可能性の他、長期間摂取することで発ガン性や免疫機能障害等のリスクが懸念される有毒性の高いもの[#] “カビが産生する毒(マイコトキシン)” n.d. Accessed March 31, 2021. http://www.mac.or.jp/mail/070701/index.shtml. 。目に見えないカビ毒は、食品に含まれているかどうかの特定が困難なため、ほとんどの人が少なからごく少量のカビ毒を含んだ食品を食べている可能性があります。日本での輸入食品に対するカビ毒の検査基準は比較的厳しく、アメリカに比べると安全性は高いと言われています。以前にgeefeeで行った国内外10種類のコーヒー豆のカビ毒検査では、すべてが基準値を下回っていました。しかし、コーヒーのような輸入品と違って、国内産の食材にはこうした厳しい検査は一般に適用されません。カビ毒が付着しやすそうな食品を以前の記事に掲載していますので、これを参考にしてみてください。

また、カビ毒は食品だけに含まれているわけではありません。カビで汚染された建物や室内にも存在することがありますので、適切な換気、掃除や空気清浄器の設置などで対策しましょう。日本の梅雨時などは特に注意が必要。風呂場などで黒カビを見かけたら即刻除去しましょう。また、水漏れなどをしている住居もカビの温床に。

【関連記事】「食べ物に含まれるカビ毒と生体アミンの基礎知識
 

 

まとめ~EMFや5G、農薬もプラスチックも。知らぬ間に忍び寄る健康リスクとは?~
私たちの周りの環境や頻繁に使用する利便性の高い日用品や食品などが要因となる健康リスクは、目に見えないためや実感がなく放置しがち。とはいえ、こういった要因が原因不明の慢性疾患などを引き起こしている可能性はゼロではありません。知識と意識を高め、極力見えない健康リスクから身を守るようにしましょう。

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