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肌、髪、骨の健康に効果絶大!?「ケイ素」を上手に摂取する方法
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肌、髪、骨の健康に効果絶大!?「ケイ素」を上手に摂取する方法

geefee ポイント geefee ポイント

・摂取すべきは鉱物性の結晶ケイ素ではなく非晶質ケイ素
・ケイ素は関節や骨、爪や歯を強くする
・コラーゲン育成で肌や髪を艶やかに
・摂取過多はNG。投薬中の人は特に注意

 

地球上の地殻に最も多く含まれる物質、ケイ素。人間の身体に与えるケイ素の大きな恵みに、今、注目が集まっています。骨や血管、関節のほか、髪や肌などの健康に大きな影響を与えますが、ケイ素の種類やな摂取用法によっては毒にも薬にもなるのです。身体に有益なケイ素とは?安全な摂取方法とは?健康と美しさの鍵を握るケイ素を上手に利用するための基礎知識と注意点をご紹介します。

 

地球上に溢れるさまざまなケイ素。良いケイ素とそうでないケイ素の違いは?

ケイ素は地球の地殻に最も多く含まれる物質で、なんと地殻成分の59%を占めるのだそうです[#]silica | Definition & Facts. In: Encyclopedia Britannica [Internet]. [cited 11 Nov 2018]. Available: https://www.britannica.com/science/silica 。にもかかわらず、現代人の多くがケイ素不足だと考えられています[#]卓也白石, 太郎竹島, 和彦小谷. ケイ酸を含む温泉水の飲用による健康関連指標に関する効果の 検討. The Kitakanto Medical Journal. 2017;67: 207–211.

現時点では必要量が明確に設定されていませんが、ケイ素は、カリウムやナトリウムと同じく人間の生命維持に欠かせない微量ミネラルと示唆されています[#]Martin KR. The chemistry of silica and its potential health benefits. - PubMed - NCBI [Internet]. [cited 10 Nov 2018]. Available: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17435951 。体内のケイ素が欠乏すると、発達遅延を引き起こしたり、骨や血管の健康にもよからぬ影響を与えたりすると考えられています[#]Martin KR. The chemistry of silica and its potential health benefits. - PubMed - NCBI [Internet]. [cited 10 Nov 2018]. Available: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17435951  [#]Martin KR. Silicon: the health benefits of a metalloid. - PubMed - NCBI [Internet]. [cited 10 Nov 2018]. Available: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24470100

また、ケイ素なら何でもよいというわけではありません。地球上にはさまざまな形態のケイ素が存在し、健康に良いケイ素だけでなく人体に深刻な副作用をもたらす避けるべきケイ素もあるのです。

岩や砂などに含まれるクオーツなどの鉱物系は、結晶シリカといわれる結晶構造のケイ素[#]IARC Working Group on the Evaluation of Carcinogenic Risk to Humans. SILICA DUST, CRYSTALLINE, IN THE FORM OF QUARTZ OR CRISTOBALITE. Arsenic, Metals, Fibres and Dusts. International Agency for Research on Cancer; 2012. 。ガラスやコンクリートに含まれるほか、乾燥材などにも利用されますが、この結晶シリカは人体に有害で、口にしてはいけないケイ素です[#]Pollard KM. Silica, Silicosis, and Autoimmunity. Front Immunol. Frontiers Media SA; 2016;7. doi:10.3389/fimmu.2016.00097 。結晶シリカの粉を肺に吸い込むとやはり病気の原因になります。

一方、栄養素として体内に取り入れるべきケイ素は、大地の恵みを存分に吸収した植物から採れる非晶質のケイ素に代表されるタイプ。体内でよく吸収されるこの水和性のケイ素は、食物の中では、つくしなどの野草、ニンジンやジャガイモなどの根菜類、キビや小麦などの穀物に含まれています[#]Jugdaohsingh R. SILICON AND BONE HEALTH. J Nutr Health Aging. Europe PMC Funders; 2007;11: 99.

 

それでは、非晶質ケイ素の恩恵について見ていきましょう。
 

  1. 髪や肌、爪を美しく保つ
    年齢を重ねるごとに毛髪が細くなり、張りがなくなるものですよね。ケイ素は髪を艶やかに美しくするための大切な要素の一つです[#]de Araújo LA, Addor F, Patrícia Maria Berardo Gonçalves. Use of silicon for skin and hair care: an approach of chemical forms available and efficacy. An Bras Dermatol. Sociedade Brasileira de Dermatologia; 2016;91: 331. 。脱毛症などの代替治療としても注目されています[#]卓也白石, 太郎竹島, 和彦小谷. ケイ酸を含む温泉水の飲用による健康関連指標に関する効果の 検討. The Kitakanto Medical Journal. 2017;67: 207–211. 。またビタミンCと共にケイ素はコラーゲン合成を促進し、肌の弾力や再生力を増す働きがあります[#]和彦渡辺. 農産物ミネラルと人の健康. Biomed Res Trace Elements. 2009;20: 263–273.
     
  2. 健康な骨や歯を作る
    骨の石灰化を促すほか、コラーゲンの生成を促し骨をより柔軟に強く保つため、骨折や骨粗しょう症にかかるリスクを軽減すると示唆されています [#]Martin KR. Silicon: the health benefits of a metalloid. - PubMed - NCBI [Internet]. [cited 10 Nov 2018]. Available: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24470100   [#]Jugdaohsingh R. SILICON AND BONE HEALTH. J Nutr Health Aging. Europe PMC Funders; 2007;11: 99.  [#]Price CT, Koval KJ, Langford JR. Silicon: A Review of Its Potential Role in the Prevention and Treatment of Postmenopausal Osteoporosis. Int J Endocrinol. Hindawi Limited; 2013;2013. doi:10.1155/2013/316783 。また、強く健康な歯を作るのにもケイ素が必要です[#]Liu J E al. Gallium and silicon synergistically promote osseointegration of dental implant in patients with osteoporosis. - PubMed - NCBI [Internet]. [cited 10 Nov 2018]. Available: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28571805
     
  3. 関節の働きを保つ
    関節は、曲げたりひねったり伸ばしたり、人体の中でも最もフレキシビリティを求められる箇所。関節が消耗・摩耗すると関節炎のリスクが高まります。ケイ素は骨の弾力性や強度を保つのに必要で、コラーゲン繊維を育成することで、関節の消耗からのリカバリーに寄与します[#]Martin KR. The chemistry of silica and its potential health benefits. - PubMed - NCBI [Internet]. [cited 10 Nov 2018]. Available: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17435951  [#]Carlisle EM. In vivo requirement for silicon in articular cartilage and connective tissue formation in the chick. - PubMed - NCBI [Internet]. [cited 10 Nov 2018]. Available: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/1255267
     
  4. 強力なデトックス作用
    アルツハイマーや認知症を引き起こすと考えられているアルミニウムを排出するための有力なソリューションとしても注目されています[#]Rondeau E al V. Aluminum and silica in drinking water and the risk of Alzheimer’s disease or cognitive decline: findings from 15-year follow-up of the PAQUID cohort. - PubMed - NCBI [Internet]. [cited 10 Nov 2018]. Available: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19064650 。多くの研究によると、ケイ素はアルミニウムの吸収を阻害し体外へと排出するため、結果的に脳内のアルミニウムの侵入を減少させることができます[#]Martin KR. Silicon: the health benefits of a metalloid. - PubMed - NCBI [Internet]. [cited 10 Nov 2018]. Available: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24470100
     
  5. 免疫システムの正常化
    動物実験ではケイ素の摂取により免疫細胞が活性化され、病原菌から守ってくれると報告されています[#]Martin KR. Silicon: the health benefits of a metalloid. - PubMed - NCBI [Internet]. [cited 10 Nov 2018]. Available: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24470100
     
  6. 動脈硬化や高血圧の予防
    動脈内に血小板が蓄積されにくく、血管詰まりを防ぎ、血管壁に存在する弾性繊維の強化にも関与していることから高血圧や動脈硬化を予防すると示唆されています[#]Martin KR. Silicon: the health benefits of a metalloid. - PubMed - NCBI [Internet]. [cited 10 Nov 2018]. Available: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24470100  [#]Loeper J E al. The antiatheromatous action of silicon. - PubMed - NCBI [Internet]. [cited 10 Nov 2018]. Available: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/508383 。健康な心臓はケイ素レベルが高いそうですよ。

 

健康と美容に不可欠なケイ素を安全に摂取するには? 

このようにケイ素は健康にとても重要なミネラルですが、摂取するケイ素の種類や摂取方法には注意が必要です。

前述の通り、摂取するケイ素は植物性・非晶質・水和性であることが大前提。つまり、野菜や野草などの食物からの摂取が望ましいのですが、肝となるのはその植物の育つ土壌。土地にしみ込んだケイ素を植物が吸い上げて栄養素となる限りは、源となる土の品質によって植物の安全性も大きく左右されることは否めません[#]Tubana BS, Babu T, Datnoff LE. A Review of Silicon in Soils and Plants and Its Role in US Agriculture: History and Future Perspectives. Soil Sci. 2016;181: 393.

現代人に蔓延するケイ素不足は、近代農法によりミネラル成分が減少してしまった土壌や穀物の精製作業段階でのミネラルの減少などが原因と考えられています[#]Keeping MG. Uptake of Silicon by Sugarcane from Applied Sources May Not Reflect Plant-Available Soil Silicon and Total Silicon Content of Sources. Front Plant Sci. Frontiers Media SA; 2017;8. doi:10.3389/fpls.2017.00760  [#]Muhammad Ansar Farooq K-JD. Silicon as Versatile Player in Plant and Human Biology: Overlooked and Poorly Understood. Front Plant Sci. Frontiers Media SA; 2015;6. doi:10.3389/fpls.2015.00994 。そこで、ケイ素を効率よく摂取したいなら、サプリメントを利用するのもよいでしょう。色々な種類のサプリが存在しますが、こういう液体タイプは比較的吸収が良いと考えられています[#]Sripanyakorn S, Jugdaohsingh R, Dissayabutr W, Anderson SHC, Thompson RPH, Powell JJ. The comparative absorption of silicon from different foods and food supplements. Br J Nutr. Europe PMC Funders; 2009;102: 825. 。液体タイプですと、このブログ記事で書いたように、直接肌に吹き付けて肌に直接働きかけることも可能です!

また、種類によってはミネラルウォーターや温泉水もケイ素を多く含んでいます[#]Price CT, Koval KJ, Langford JR. Silicon: A Review of Its Potential Role in the Prevention and Treatment of Postmenopausal Osteoporosis. Int J Endocrinol. Hindawi Limited; 2013;2013. doi:10.1155/2013/316783 。ある調査ではケイ素を豊富に含む群馬県の飲泉で脱毛や便臭のような症状の改善が報告されています[#]卓也白石, 太郎竹島, 和彦小谷. ケイ酸を含む温泉水の飲用による健康関連指標に関する効果の 検討. The Kitakanto Medical Journal. 2017;67: 207–211.

ケイ素が安全なミネラルだというアメリカ食品医薬品局のお墨付きはあるものの、その摂取量には注意が必要です[#]CFR - Code of Federal Regulations Title 21. Available: https://www.accessdata.fda.gov/scripts/cdrh/cfdocs/cfCFR/CFRSearch.cfm?f... 。食事摂取基準において推奨量や目安量のいずれも設定されていませんが、欧州食品安全機関によると食品からの摂取量は通常一日に20-50mgとされています[#]European Commission. Scientific Committee on Food, Fødevaresikkerhedsautoritet E, European Food Safety Authority. Scientific Panel on Dietetic Products, Nutrition and Allergies. Tolerable upper intake levels for vitamins and minerals. 2006. 。食事以外で摂る場合はサプリメント生産者によって一日1-75mgの量を推奨しているようです[#]European Commission. Scientific Committee on Food, Fødevaresikkerhedsautoritet E, European Food Safety Authority. Scientific Panel on Dietetic Products, Nutrition and Allergies. Tolerable upper intake levels for vitamins and minerals. 2006.

余剰ケイ素は腎臓の働きで排出されますが、過剰に摂取すると、腎臓結石などの原因になったり腎臓に過度の負担がかかったりすることもありますので、腎臓が弱い人や持病をお持ちの方は医師とご相談ください[#]Flythe JE E al. Silicate nephrolithiasis after ingestion of supplements containing silica dioxide. - PubMed - NCBI [Internet]. [cited 10 Nov 2018]. Available: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19100669?dopt=Abstract 。また、子供への影響が確認されていないため、妊娠中の方、授乳中の方の利用もNGです。

ケイ素は良くも悪くも影響力の大きな物質ですので、病気などで投薬を受けている場合は、かかり付けのドクターの指示を得て、安全にサプリメントを利用しましょうね。

 

-監修- 関由佳 (内科医、味噌ソムリエ、野菜ソムリエ、メディカルフード研究家)

 

 

 


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