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ヒスタミン不耐症は分解酵素のDAO酵素(ジアミンオキシダーゼ)が鍵。
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ヒスタミン不耐症は分解酵素のDAO酵素(ジアミンオキシダーゼ)が鍵。

geefee ポイント geefee ポイント

・ヒスタミンの分解を担うヒスタミン分解酵素のDAO酵素とは?
・DAO酵素を阻害する食品と活性化させる栄養素
・消化器症状や慢性蕁麻疹などの改善効果が期待できるDAO酵素サプリメント

 

geefeeでも何度か特集しているアレルギーと似たような症状を引き起こす食物中のヒスタミン。ヒスタミン不耐性を持っている人は、主にチーズ、キムチ、納豆などの発酵食品をはじめ、トマトやナス、ワインやビールなどさまざまな高ヒスタミン食材から頭痛や鼻炎をはじめ、下痢、皮膚炎などの健康リスクに晒されますが、このヒスタミン不耐性の症状が現れる原因の1つと言われているのがヒスタミン分解酵素のDAO酵素(ジアミンオキシダーゼ)の不足です。このDAO酵素を活性化させることで、症状が軽減できる可能性があると言われています。今回は身近にある意外な要因で不足する可能性のあるDAO酵素についてフォーカスしていきます。

 

DAO酵素(ジアミンオキシダーゼ)とは?

一般的に体に悪い印象のあるヒスタミンですが、実は消化器系、神経系、免疫系の機能を調整する大切な役割を持ちます。一方、高ヒスタミン食などの摂取により体内で蓄積されたヒスタミンとそのヒスタミンの分解のバランスが崩れることでヒスタミン不耐性の症状が引き起こされます。このヒスタミンの分解を担うのがヒスタミン分解酵素のDAO酵素です。よって、体内でのヒスタミンの蓄積、もしくは、DAO酵素の不足がヒスタミン不耐症の要因となっている可能性が指摘されています[#]“What to Know About Diamine Oxidase (DAO) for Histamine Intolerance.” n.d. Accessed November 1, 2021. https://www.webmd.com/allergies/what-to-know-about-diamine-oxidase-hista.... 。発酵食品などの高ヒスタミン食を避けることだけではなく(詳しい食品は以前の記事を参照)、DAO酵素を阻害する食品も避けることで、ヒスタミンの分解を促進できると言われています。

 

DAO酵素を阻害する食品と活性化させる栄養素

エナジードリンクをはじめ紅茶や緑茶、マテ茶などがDAO酵素の働きを阻害すると言われています[#]Ledowsky, Carolyn. 2016. “DAO Deficiency and Histamine: The Unlikely Connection - MTHFRSupport Australia.” MTHFRSupport Australia. September 14, 2016. https://mthfrsupport.com.au/2016/09/dao-deficiency-and-histamine-the-unl.... 。でも、それらよりも症状をはっきり実感できるのがアルコール。お酒を飲み過ぎた翌日に二日酔いで頭痛などを経験したことがある人は多いと思いますが、アルコールはDAO酵素活性を阻害する要因の1つです。通常、適度な量のアルコールの摂取であれば、アルコールが肝臓で分解された際に生成される有害物質のアセトアルデヒドを分解する酵素の2型アルデヒド脱水素酵素によって、正常にアセトアルデヒドが分解されます。しかし、過度な飲酒だと、DAO酵素の活性を阻害するアセトアルデヒドの分解が十分に行われず、頭痛などのヒスタミンの症状を誘発すると言われています[#] “Effects Induced by Acute Intake of Alcohol and DAO Deficiency.” 2019. March 17, 2019. https://dr-healthcare.com/en/portfolio/effects-induced-by-acute-intake-o.... 。よって、飲酒前後にDAOサプリメントを摂取することで、小腸内でのDAO酵素活性が促進され、二日酔いを回避できる可能性が報告されています[#]Effects Induced by Acute Intake of Alcohol and DAO Deficiency.” 2019. March 17, 2019. https://dr-healthcare.com/en/portfolio/effects-induced-by-acute-intake-o.... 。そもそもワインやビールは高ヒスタミン食ですので、ツマミでチーズやキムチなどの高ヒスタミン食と同時に摂取した際は特に注意が必要です。二日酔いになった際に、前日どれ位の量を飲んで食べたかを分析してみると、意外と高ヒスタミン食を食べていたります。体に顕著に現れるのです。

 

 

また、以下のような栄養素がDAO酵素の補因子として大きな関連性があると言われています[#]Ledowsky, Carolyn. 2016. “DAO Deficiency and Histamine: The Unlikely Connection - MTHFRSupport Australia.” MTHFRSupport Australia. September 14, 2016. https://mthfrsupport.com.au/2016/09/dao-deficiency-and-histamine-the-unl....

 

  • ビタミンC
  • ビタミンB6
  • マグネシウム
  • 亜鉛

 

特にマグネシウムやビタミンC、ビタミンB6の不足はDAO酵素の活性化の低下につながるため、ヒスタミン不耐症の疑いがある人は意識的に食事もしくはサプリメントなどで摂取するように心がけても良いかも[#]Ledowsky, Carolyn. 2016. “DAO Deficiency and Histamine: The Unlikely Connection - MTHFRSupport Australia.” MTHFRSupport Australia. September 14, 2016. https://mthfrsupport.com.au/2016/09/dao-deficiency-and-histamine-the-unl.... 。サプリメントであれば、マグネシウムは一日最大500mg、ビタミンCは最大3gの用量の摂取が専門家により推奨されています。

どちらにしろこれらの栄養素はバランスの良い食事をしていれば補えるものばかり。栄養素の偏った食生活をするとDAOの活性が低下してしまう可能性もあります。

 

DAO酵素サプリメントの効果

上記セクションで述べた個々の栄養素を摂取することで効果も期待できますが、DAO酵素はサプリメントの摂取も可能です。研究では、以下のような症状の改善が報告されています。

 

消化器症状

腹痛、腹部膨満、下痢などの症状があるヒスタミン不耐症の被験者が4.2mgのDAO酵素サプリメントを1日2回2週間服用したところ、93%の被験者が少なくとも1つの消化器症状が改善されたという報告があります[#]Manzotti, G., D. Breda, M. Di Gioacchino, and S. E. Burastero. 2016. “Serum Diamine Oxidase Activity in Patients with Histamine Intolerance.” International Journal of Immunopathology and Pharmacology 29 (1). https://doi.org/10.1177/0394632015617170.

 

 

慢性蕁麻疹

DAO欠乏症で慢性蕁麻疹の症状のある被験者が1カプセルのDAO酵素サプリメントを1日2回30日間服用した結果、症状が大幅に緩和され、抗ヒスタミン薬の必要量が減少したという結果が報告されています。

 

 

また、DAO酵素サプリメントが慢性の片頭痛を軽減させたという結果も報告されています[#]Izquierdo-Casas, J., O. Comas-Basté, M. L. Latorre-Moratalla, M. Lorente-Gascón, A. Duelo, L. Soler-Singla, and M. C. Vidal-Carou. 2019. “Diamine Oxidase (DAO) Supplement Reduces Headache in Episodic Migraine Patients with DAO Deficiency: A Randomized Double-Blind Trial.” Clinical Nutrition 38 (1). https://doi.org/10.1016/j.clnu.2018.01.013.

DAO酵素サプリメントは、海外のサイトで購入できますが、種類さまざま。例えばこういった商品は、DAO活性物質のブタ腎臓抽出物をはじめ、ビタミンC、ビタミンB6、マグネシウムなどが含まれた総合的なサプリメント。

 

中には、こういったビタミンCとブタ腎臓抽出物のみのものもありますので、普段の食事から得てる栄養素を考慮して選ぶようにしましょう。

 

また、ほとんどの研究で投与されたサプリメントの量は1回に4.2gで1日2回~3回の服用。これで特に副作用は報告されていませんが、明確な推奨量は確立されていません。特に長期の服用は100%安全であるとは限りませんので、サプリメントを摂取する際は、こういった品質の良い物を選ぶようにし、少ない量から服用するようにしましょう。

 

サプリメントでの効果はあくまでも体内のDAO酵素を一時的に活性化させるもの。症状が緩和される可能性はありますが、毎日飲み続けることが根本的なヒスタミン不耐症やDAO欠乏症の治療になるわけではありません。仮性アレルギーと呼ばれているこのヒスタミン不耐症は、アレルゲンを特定するのが難しく根本的な治療法がないため、特に不耐性の強い人は、日常から高ヒスタミン食を摂取しないように心がけるしかないと言われています。
 

 

まとめ~ヒスタミン不耐症は分解酵素のDAO酵素(ジアミンオキシダーゼ)が鍵。~
グルテン不耐症などにも言えることですが、アレルギー症状やヒスタミン不耐症などがある人にとって、一般的に健康と言われている食事が必ずしも健康であるとは限りません。何かしらの慢性的な症状で悩んでいる人は、まずはアレルギー検査を行い、アレルゲンが何かを知ることが先決です。そのアレルゲンを食事から取り除いても改善されない場合は、グルテン不耐症や今回のヒスタミン不耐症などの可能性も疑い、食事のメニューを計画的に調整しながら、原因を突き止めていくしかありません。色々試しているんだけど、慢性症状が全然緩和されないという人は、一度このDAO酵素の活性化を強化してみるのも良いかも。それで改善されれば、ヒスタミンが原因である可能性も出てきますので、いつも気にせず食べていた高ヒスタミン食を食事から排除していくのも1つの方法です。
 

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