Skip to navigation メインコンテンツに移動
geefeeが挑む過大表示の罠 第一弾 ダイエットサプリの落とし穴
2  

geefeeが挑む過大表示の罠 第一弾 ダイエットサプリの落とし穴

 

できれば、あまり苦労せずに簡単に痩せたい、、というのがダイエットをしている人の本音。そういった人たちを誘惑し続けるのが、代わる代わるメディアに登場しては流行となり消えていく安易なダイエット法。特に、「飲むと効果絶大」というようなうたい文句のサプリメントは数えきれない程存在します。しかし、ほとんどの場合、例えそういった効果がある可能性を示した文献などがあったとしても、消費者が期待しているような効果はないものばかり。効果が期待できないどころか、副作用の危険も潜んでいるまであります。今回は、ダイエットサプリに潜む真実に迫ります。

 

1.  ハイドロキシカット

アメリカでは10年以上前から減量サプリメントとして売られており、 カフェインやレディースマントルエキス、オリーブエキス等のハーブを調合して作られています。

カフェインは、代謝を約3%~11%、脂肪燃焼を約10~29%高めますが[#]Et al Dulloo AG. n.d. “Normal Caffeine Consumption: Influence on Thermogenesis and Daily Energy Expenditure in Lean and Postobese Human Volunteers. - PubMed - NCBI.” Accessed November 1, 2019. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/2912010.  [#]Koot P And Deurenberg. n.d. “Comparison of Changes in Energy Expenditure and Body Temperatures after Caffeine Consumption. - PubMed - NCBI.” Accessed November 1, 2019. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/7486839.  [#]“Effects of caffeine on energy metabolism, heart rate, and methylxanthine metabolism in lean and obese women ].” n.d. Accessed November 1, 2019. https://www.physiology.org/doi/abs/10.1152/ajpendo.1995.269.4.e671.  [#]“[Effects of caffeine ingestion on NE kinetics, fat oxidation, and energy expenditure in younger and older men ].” n.d. Accessed November 1, 2019. https://www.physiology.org/doi/abs/10.1152/ajpendo.1995.268.6.e1192. これは短期的な影響であり、結果的にカフェイン耐性を高め、長期的に体重減少につながるという研究結果はありません。また、その他のハーブは、ラットの代謝を促進し、ニワトリの体重増加が約20%減少したという研究結果がありますが[#]Said, Omar, Bashar Saad, Stephen Fulder, Khaled Khalil, and Eli Kassis. 2011. “Weight Loss in Animals and Humans Treated with ‘Weighlevel’, a Combination of Four Medicinal Plants Used in Traditional Arabic and Islamic Medicine.” Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine: eCAM 2011. https://doi.org/10.1093/ecam/nen067. 、大量投与であったため、なかなか人に当てはめるのは難しいと言えそうです。

ただ、ある12週間の小規模な研究では、カフェインなしのハーブをブレンドしたエキスで減量に成功したという結果があります。しかし、この非常に小規模な研究でありながらも「臨床的に証明された」という太鼓判をマーケティング戦術として使用するのが目的の研究ではないかとの見方もあります。

 

副作用は?
カフェインの量が非常に多いため、不眠、不安、吐き気や下痢といった症状を引き起こす可能性があります。

 

カフェイン自体は、脂肪燃焼を高めますので、短期的に有用かもしれませんが、そのためにわざわざこのサプリメントを飲む必要があるかどうかは大きな疑問です。

 

2. フォルスコリン

インドのコリウスの根に含まれる活性化合物であるフォルスコリン。漢方薬にも使用されてきました[#]Ammon H P And. n.d. “Forskolin: From an Ayurvedic Remedy to a Modern Agent. - PubMed - NCBI.” Accessed November 1, 2019. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17345261. 。このフォルスコリンは、減量サプリメントとして2014年にアメリカで紹介された後、日本でも「運動しなくても脂肪を分解するサプリメント」として人気を博し、今でも販売されています。

フォルスコリンによって人の体重減少に影響を与えた研究は2件。どちらも、ランダムな比較試験であり、非常に小規模な研究です。実際に、肥満男性の脂肪が減少した結果もありますが、総体重に変化がないという結果です[#]Et al Godard MP. n.d. “Body Composition and Hormonal Adaptations Associated with Forskolin Consumption in Overweight and Obese Men. - PubMed - NCBI.” Accessed November 1, 2019. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16129715.

このフォルスコリンには、脂肪を分解するという疑似科学的な曖昧な効果がうたわれていますが、その他に、肥満者に対し骨密度を増加させ、骨粗鬆症のリスクを低下[#]Et al Godard MP. n.d. “Body Composition and Hormonal Adaptations Associated with Forskolin Consumption in Overweight and Obese Men. - PubMed - NCBI.” Accessed November 1, 2019. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16129715. 、テストステロン形成を刺激し、筋肉量の維持[#]Et al Godard MP. n.d. “Body Composition and Hormonal Adaptations Associated with Forskolin Consumption in Overweight and Obese Men. - PubMed - NCBI.” Accessed November 1, 2019. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16129715. 、といった効果があると言われています。その効果には疑問がありますが、その他の効果も期待できそうな物質ではあります。

 

副作用は?
メーカー推奨量を守っていれば特に副作用はないようです。

 

安全な服用量を守り、ダイエット目的ではなく、骨量やテストステロンの増加目的であれば、服用価値はあるかもしれません。一方、痩せる効果を前面に押し出すマーケティング手法についてはメーカー側の誠意に疑問を感じます。

 

 

3. オルリスタット

現在、日本では認可されていないため、個人輸入など入手経路が限られているオルリスタットは、ダイエットピルとして一部で話題を呼んでいます。これはハーブ由来のものではなく、肥満治療薬として知られる医薬品です。厚生労働省も使用について注意喚起しています。アリやゼニカルという名前でも知られているダイエット薬はオルリスタットを主要成分としています。

この薬は、リパーゼと呼ばれる腸内の酵素をブロックし、身体が脂肪を吸収するのを防ぐ働きをします。リパーゼ阻害剤として、脂肪吸収を30%抑制した研究結果があるように[#]Lucas K H And Kaplan-Machlis. n.d. “Orlistat--a Novel Weight Loss Therapy. - PubMed - NCBI.” Accessed November 1, 2019. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11261530/. 、一定の体重減少につながる可能性はあります。しかし、他の研究では、低糖質ダイエットが、オルリスタットと低脂肪食の組み合わせと同じくらい減量に効果的[#]Et al Yancy WS Jr. n.d. “A Randomized Trial of a Low-Carbohydrate Diet vs Orlistat plus a Low-Fat Diet for Weight Loss. - PubMed - NCBI.” Accessed November 1, 2019. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20101008. 、という非常に興味深い結果を示しています。

 

副作用は?
脂肪の吸収をブロックするため、腹痛、下痢、鼓腸などの消化器症状、肝不全や服用する薬の吸収の妨げになる[#]Et al Filippatos TD. n.d. “Orlistat-Associated Adverse Effects and Drug Interactions: A Critical Review. - PubMed - NCBI.” Accessed November 1, 2019. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18095746. 可能性があります。また、ビタミンA、D、E、Kなどの脂溶性栄養素の吸収も損なわれる可能性があります。万が一この薬を飲む場合は、ビタミンサプリの服用が必要とされており、24か月継続しての服用は推奨されていません。

 

効果と副作用を考えると、余程の事情がない限り、ダイエット目的という理由では服用しない方が良いと思われます。

 

 

4. メラトリム

伝統的な薬草として古くから使用されてきたインドのスファエランツス・インディクス[#]Et al Shakila Ramachandran. n.d. “OReview on Sphaeranthus indicus Linn. (Koṭṭaikkarantai). - PubMed - NCBI.” Accessed November 1, 2019. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3841994/ と東南アジアのマンゴスチン[#]Et al Dmitriy Obolskiy. n.d. “Garcinia mangostana L.: a phytochemical and pharmacological review” Accessed November 1, 2019. https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/ptr.2730 の2つのハーブを3:1の比率で調合して作られたサプリメントであるメラトリムは、脂肪の貯蔵をブロックすると言われている天然のサプリメントです。

研究では[#]Et al Stern JS. n.d. “GEfficacy and tolerability of an herbal formulation for weight management.” Accessed November 1, 2019. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23767862

  • 脂肪細胞の増殖を妨げる
  • 血流から拾う脂肪の量を減らす
  • 貯蔵脂肪を燃やすのを助ける

といった良好な結果と大幅な体重減少の成果が示されていますが、この研究の資金提供がサプリメントの製造販売元であるため、研究結果は一部で疑問視されています。

 

副作用は?
天然サプリメントであり、推奨容量を守れば特に副作用はないとされていますが、安全性を考慮し高品質なメラトリムを選びましょう。

 

比較的害がなさそうなサプリメントとは言えそうですが、ダイエットというよりは体重管理に役立ちそうです。

 

 

ダイエットは、多くの現代人が悩み抱える悩みの1つです。ほとんどのサプリメントや薬は効果が限定的であるか一時的で、ものによっては深刻な副作用もあります。信頼できる専門家の指導による服用以外は、「簡単に痩せられる」といった過大広告に踊らされずに、極力食事や運動等で、生活習慣から改善していくことで真に健康的な痩身が得られるのです。

【関連記事】「geefeeが推奨する「シリコンバレー式」の減量法・食事法とは?

【関連記事】「最短時間で最大効果を出す運動法-高強度インターバルトレーニング(HIIT)