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老化対策として最近欧米で話題のCa-AKG(カルシウムα-ケトグルタル酸)。そのアンチエイジング効果とは?
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老化対策として最近欧米で話題のCa-AKG(カルシウムα-ケトグルタル酸)。そのアンチエイジング効果とは?

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・クエン酸回路に関与しているグルタル酸とグルタミンの誘導体であるAKGとは?
・長寿やアンチエイジング、骨の健康にも効果が期待できるCa-AKG(カルシウムα-ケトグルタル酸)
・サプリメントで摂取できるCa-AKG(カルシウムα-ケトグルタル酸)
・AKGが塩化されたAAKG(アルギニン アルファケトグルタル酸)とは?

 

老化をいかに抑制するかは私たちの健康生活において永遠のテーマです。徐々に老化のメカニズムは解明されつつありますが、まだまだ分からないことだらけで、多くの科学者たちがその研究に精を出しています。geefeeではアンチエイジングに関連したトピックを海外の最新の文献に基づきみなさまにお届けしていますが、今回は、人の実質年齢を低下させる可能性のあるカルシウムα-ケトグルタル酸について分かりやすく解説していきます。

 

AKGって何?

まずは、AKG(α-ケトグルタル酸)についての基礎知識です。ミトコンドリアによるエネルギー代謝において最も重要なクエン酸回路に関与しているグルタル酸とグルタミンの誘導体であるAKG。糖質制限をしている人であればお馴染みのケトン体とも関連するケト酸の一種です。筋肉のタンパク質の分解を防ぎ、腸の細胞のエネルギー源として重要な役割を果たすグルタミン酸とグルタミンの供給源であるα-ケトグルタル酸。また、体内の廃棄物である活性酸素を抑制するスカベンジャーとしても機能し、筋肉の分解(タンパク異化作用)の減少及び筋肉合成(タンパク同化作用)の増加を促進させることで筋骨格形成を増強すると考えられています[#]Wu, Nan, Mingyao Yang, Uma Gaur, Huailiang Xu, Yongfang Yao, and Diyan Li. 2016. “Alpha-Ketoglutarate: Physiological Functions and Applications.” Biomolecules & Therapeutics 24 (1): 1. 。また、コラーゲンを合成しシワの形成の予防[#] Son, E. D., G. H. Choi, H. Kim, B. Lee, I. S. Chang, and J. S. Hwang. 2007. “Alpha-Ketoglutarate Stimulates Procollagen Production in Cultured Human Dermal Fibroblasts, and Decreases UVB-Induced Wrinkle Formation Following Topical Application on the Dorsal Skin of Hairless Mice.” Biological & Pharmaceutical Bulletin 30 (8). https://doi.org/10.1248/bpb.30.1395. や免疫の栄養因子として免疫代謝において重要な役割を果たします[#]Son, E. D., G. H. Choi, H. Kim, B. Lee, I. S. Chang, and J. S. Hwang. 2007. “Alpha-Ketoglutarate Stimulates Procollagen Production in Cultured Human Dermal Fibroblasts, and Decreases UVB-Induced Wrinkle Formation Following Topical Application on the Dorsal Skin of Hairless Mice.” Biological & Pharmaceutical Bulletin 30 (8). https://doi.org/10.1248/bpb.30.1395. 。このAKGのアンチエイジング効果や健康への好影響は、以前からさまざまな研究により報告されていましたが、AKGの一種で安定型と呼ばれているCa-AKG(カルシウムα-ケトグルタル酸)が、より健康的なアンチエイジング効果を促進する可能性があることが新たに報告されました。次のセクションで、このCa-AKG(カルシウムα-ケトグルタル酸)の健康効果をまとめていきます。

 

Ca-AKGのアンチエイジング効果とは?

 

長寿・アンチエイジングをサポート

2020年に発表されたマウスでの研究によると、Ca-AKG(カルシウムα-ケトグルタル酸)を投与されたマウスのDNAのメチル化が抑制され老化細胞によって引き起こされる炎症が軽減されたことが報告されました。生物の遺伝子発現を調節する主要な制御プログラムであるDNAメチル化は、ガンや老化、加齢性疾患と深い関りがあります[#]Johnson, Adiv A., Kemal Akman, Stuart R. G. Calimport, Daniel Wuttke, Alexandra Stolzing, and João Pedro de Magalhães. 2012. “The Role of DNA Methylation in Aging, Rejuvenation, and Age-Related Disease.” Rejuvenation Research 15 (5): 483. 。この研究により、マウスのエピジェネティクス的年齢(実質的な健康年齢みたいなもの)が8.5歳も低下。このことから、Ca-AKGに老化の進行を遅らせる効果が期待できそうなのです。また、罹患率の低下の有意性も報告されています[#]Ponce De Leon Health. 2020. “Study Reveals Longevity Benefits of Calcium Alpha-Ketoglutarate in Scientific Journal Cell Metabolism.” PR Newswire. September 2, 2020. https://www.prnewswire.com/news-releases/study-reveals-longevity-benefit.... 。老化に伴うさまざま疾患を少しでも和らげ、高齢者の生活の質を改善するCa-AKGは今後アンチエイジングの重要な鍵となりそう。

この研究は、あくまでもマウスによるものですが、人とマウスに見られる老化の表現型には多くの共通点があるため人での効果も大いに期待できるのです[#]“[新しい老化モデルマウス klotho].” n.d. Accessed April 7, 2021. https://www.jstage.jst.go.jp/article/geriatrics1964/35/5/35_5_353/_pdf.

 

骨の健康

骨の中に含まれているミネラル分の骨塩は、主にカルシウムとリンで形成されていますが、リンはカルシウムやマグネシウムと結合したのちリン酸カルシウム・リン酸マグネシウムとして骨や歯に存在します[#]“リン.” n.d. Accessed April 7, 2021. https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-038.html. 。しかし、食品から摂取するリンや加工食品などに添加物として含まれているリン酸塩などの形で過剰に摂取されると、リン酸がカルシウムの吸収を阻害し、骨密度の低下や、骨粗鬆症の原因、すなわち骨の老化が促進されます[#]Ohnishi, M., and M. S. Razzaque. 2010. “Dietary and Genetic Evidence for Phosphate Toxicity Accelerating Mammalian Aging.” FASEB Journal: Official Publication of the Federation of American Societies for Experimental Biology 24 (9). https://doi.org/10.1096/fj.09-152488.  [#]“[In Vivo Genetic Evidence for Suppressing Vascular and Soft-Tissue Calcification Through the Reduction of Serum Phosphate Levels, Even in the Presence of High Serum Calcium and 1,25-Dihydroxyvitamin D Levels].” n.d. Accessed April 7, 2021. https://www.ahajournals.org/doi/full/10.1161/CIRCGENETICS.108.847814. 。また、加齢による体のホルモンバランスの変化により骨量が減少するため、カルシウムとリンの摂取バランスはとても大切となります[#]“リンの働きと1日の摂取量.” n.d. Accessed April 7, 2021. https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/mineral-p.html. 。Ca-AKGにはこの2つのミネラルのバランスを正常に保つ作用があるのです[#]Pereira, David Eugene, and Keshav Deo. 2020. Process of making calcium alpha-ketoglutarate. WIPO 2020068705:A1. World Patent, filed September 23, 2019, and issued April 2, 2020. https://patentimages.storage.googleapis.com/88/17/46/f72cd1031a2f13/WO20.... 。体内の過剰なリン酸塩に結合し、廃棄物として排出させることで、カルシウム濃度レベルを正常に戻し、骨質の劣化を抑制する可能性があると言われています[#]Zimmermann, E., S. Wassmer, and V. Steudle. 1996. “Long-Term Treatment with Calcium-Alpha-Ketoglutarate Corrects Secondary Hyperparathyroidism.” Mineral and Electrolyte Metabolism 22 (1-3). https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/8676818/.  [#]“Calcium_alpha-Ketoglutarate.” n.d. Accessed April 7, 2021. https://www.chemeurope.com/en/encyclopedia/Calcium_alpha-ketoglutarate.html. Zimmermann, E., S. Wassmer, and V. Steudle. 1996. “Long-Term Treatment with Calcium-Alpha-Ketoglutarate Corrects Secondary Hyperparathyroidism.” Mineral and Electrolyte Metabolism 22 (1-3). https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/8676818/. 。副甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで、骨粗しょう症や高カルシウム血症などの疾患を招く副甲状腺機能亢進症の長期治療における有意性も示されています[#]Zimmermann, E., S. Wassmer, and V. Steudle. 1996. “Long-Term Treatment with Calcium-Alpha-Ketoglutarate Corrects Secondary Hyperparathyroidism.” Mineral and Electrolyte Metabolism 22 (1-3). https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/8676818/.

 

Ca-AKGはサプリメントで。

Ca-AKG(カルシウムα-ケトグルタル酸)のサプリメントは、日本ではほとんど見かけませんので、海外から輸入するしか方法はありませんが、海外では既に何種類かのサプリメントが販売されています。選ぶのであれば、FDA(アメリカ食品医薬品局)に安全性が認められているカルシウムα-ケトグルタル酸が使用されたこういった商品が安心ですが、推奨量や使用法をしっかりと守りましょう。こういう、より安価な製品もあります。
 

 

併せて知っておきたいAAKG(アルギニン アルファケトグルタル酸)

アミノ酸の一種であるアルギニンとAKGが塩化されたAAKG(アルギニン アルファケトグルタル酸)は、血管の老化を防ぐ一酸化窒素の前駆体です。主に、運動用のサプリメントとして販売されているので見たことがある人もいるかもしれません。このAAKGによって一酸化窒素の生成が増加し血管が拡張することで血流を促し持久力や運動パフォーマンスの向上が期待できると言われていますが、研究によってはその効果はあまり信憑性がないことが報告されています。筋力トレーニングなどで効果がある可能性が示唆されている研究結果はあるので、高負荷のウェイトトレーニングなど特定の運動に絞って使用するのがよいでしょう[#]Willoughby, D. S., T. Boucher, J. Reid, G. Skelton, and M. Clark. 2011. “Effects of 7 Days of Arginine-Alpha-Ketoglutarate Supplementation on Blood Flow, Plasma L-Arginine, Nitric Oxide Metabolites, and Asymmetric Dimethyl Arginine after Resistance Exercise.” International Journal of Sport Nutrition and Exercise Metabolism 21 (4). https://doi.org/10.1123/ijsnem.21.4.291.

なお、動悸、めまい、嘔吐、失神などの副作用も報告されているので注意しましょう[#]Prosser, J. M., N. Majlesi, G. M. Chan, D. Olsen, R. S. Hoffman, and L. S. Nelson. 2009. “Adverse Effects Associated with Arginine Alpha-Ketoglutarate Containing Supplements.” Human & Experimental Toxicology 28 (5). https://doi.org/10.1177/0960327109104498. Willoughby, D. S., T. Boucher, J. Reid, G. Skelton, and M. Clark. 2011. “Effects of 7 Days of Arginine-Alpha-Ketoglutarate Supplementation on Blood Flow, Plasma L-Arginine, Nitric Oxide Metabolites, and Asymmetric Dimethyl Arginine after Resistance Exercise.” International Journal of Sport Nutrition and Exercise Metabolism 21 (4). https://doi.org/10.1123/ijsnem.21.4.291.

 

 

まとめ~老化対策として最近欧米で話題のCa-AKG(カルシウムα-ケトグルタル酸)。そのアンチエイジング効果とは?~
日本ではまだ新しい概念であるCa-AKG(カルシウムα-ケトグルタル酸)ですが、アンチエイジング効果に加え、高齢者の生活の質の向上が期待できます。サプリメントで摂取することができるCa-AKGの効果はまだはっきりしたものではありませんが、もしサプリメントを摂取しただけでアンチエイジング効果が得られるのであれば夢のような話ですよね。近い将来、それが日常となる日が訪れるかもしれません。
 

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