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ニューヨークの先鋭的なバイオハッカー「BOB TROIA」のサイト「Quantified Bob」の世界
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ニューヨークの先鋭的なバイオハッカー「BOB TROIA」のサイト「Quantified Bob」の世界

 

geefeeで積極的に紹介してきているバイオハッキング。自らの環境を意図的に変えることで身体や精神・頭脳のパフォーマンスを最適化するこのバイオハッキングを実践する人たちをバイオハッカーといいます。コンピューターハッカーは、テクノロジーを駆使してハードウェアやシステムをハッキングするわけですが、バイオハッカーたちは、テクノロジーやサイエンスを使い、自らの身体をハッキングすることで身体や精神のパフォーマンスを向上させています。

今回紹介するのは、ニューヨークを基盤に活動しているテクノロジー起業家でバイオハッカーでもあるボブさんが発信するバイオハッキングのサイト「Quantified Bob」です。自らを実験台に、卓越したテクノロジーによってデータを解析した結果をウェブサイトで発信しています。すごいのがその緻密な科学的アプローチ。なかなかここまではできません。このボブさん、どんなバイオハッキングをしているのか、少しのぞいてみましょう。

 

シリコンバレー式30日間プチ断食の結果

毎日16時間程度のプチ断食をしてケトーシス状態に入ったり抜けたりすることで体と脳に良い影響をもたらすシリコンバレー式プチ断食に挑戦。

プチ断食中の食事は、朝は完全無欠バターコーヒーのみ。昼と夜はラムミートボール、グラスフェッドビーフ、天然紅鮭、卵、アボカド、冷凍果実、アスパラガスやケールやホウレン草などの野菜、サツマイモ、カカオ分90%以上のチョコレートなど、シリコンバレー式の食事法をだいたい午後の2時から夜の8時までの間にとります。

運動は最初の1週間は行わず、その後、25分以下の超低速複合運動を残りの23日間で7回だけ行ったとのこと。

 

サプリメントも欠かせません。毎日以下のサプリメントを摂取。

カルシウム - 3000 mg
ビタミンD - 4400IU
ビタミンA - 10000IU
魚油3000mg(1080mg EPA / 720mg DHA その他)
BCAA - 3:1:2 - 3000mgのL-ロイシン、1000mgのL-イソロイシン、2000mgのバリン(運動した日のみ)

その他、MCTオイルなど。

 

ボブさんは、ビールやフルボディーの赤ワイン、ドライな白ワインが好きなようです。ビールや赤ワインは、シリコンバレー式のお酒ロードマップではNGなので、この期間中にお酒が飲みたくなったら、たまに夕食時にドライ白ワインを少々飲むだけ。

という生活を1カ月実践した結果は以下の通り。
 

 

このいわゆるパレオダイエットの高脂質・低糖質の食事をするとコレステロールが増えることはよく知られていますが、ボブさんもコレステロールの数値がアップ。でも、このコレステロールの数値の上昇は必ずしも悪いことではなく、コレステロールを基に体内で作られるテストステロン(男性ホルモン)も35%アップ。わずかな運動とプチ断食で体重が1カ月で5キロ減、体脂肪率も2%落ちました。

 

 

そのほか、糖質とグルテンをカットすることで、血糖値が1日安定し、午後の疲れもなくなり、脳がすっきりし、脂っぽい顔の肌がより乾燥し、気分が安定的に良くなり、さらには髪の毛の抜けが減ったとのこと。

なお、その後1年半このプチ断食生活を続けた結果についてもこちらで語っています。長期間この生活をするとどのような変化があるのかご興味のある方はぜひ参考にしてください。ボブさんの場合、良い体調の変化(コレステロール値など)の多くは引き続き改善しました。また、この体験の一環として実施した血液検査での白血球などの関連する異常値の原因も解明されました。さらに長期間実施するに際してのコツ(緩めどころなど)も記載しています。

参照記事

 

150ドル以下で赤外線サウナを自宅でDIY

ビールも好きならサウナも大好きなボブさん。神経伝達物質の機能が抑制されていることが発覚し、デトックス目的で赤外線サウナに通いはじめたものの、それだけではもの足りず、自宅に赤外線サウナを作ろうと思いついたようです。

赤外線サウナには、熱療法と光療法が組み合わされ、身体の中に最も深く赤外線が浸透する近赤外線サウナ、デトックスやリラクセーション効果が期待できる遠赤外線サウナ、近・中・遠の波長をそれぞれ放射することができるフルスペクトラムの3つがあります。

ボブさんがオススメするのが低EMFのフルスペクトラム。でも、低予算で近赤外線サウナを設置するのはなかなか難しいため、この記事では150ドルの予算で自作。850nmの赤外線ライトとそれに合ったセラミック製のソケットを用意し、スタンドに取り付ければ完成です。日本の場合、お風呂場は比較的狭いのでシャワーカーテンか何かで仕切ってしまえばサウナルームの完成です。

 


 

 

 

 

わずか150ドル以下で自宅赤外線サウナが完成。

※実際に制作する際は、直接ボブさんのサイトをご覧いただくとともに、専門家や医師等のアドバイスのもとで行うことをお勧めします。

参照記事

 

室内空気をハッキング

ファスティングや赤外線サウナなど、自らの生活習慣をハッキングするだけではなく、時には、水や空気や電気など生活環境と体との相互の関係性によってハッキングが必要になることもあります。特にこれらは生きていく上で欠かせないものでありながら、なかなか注意を払うことができません。例えば空気の場合、カビの成長を促す湿度や、理想的な室温、花粉やほこりなどのPMや一酸化炭素(CO)、二酸化窒素(NO2)などで室内の空気の健康への影響度は大きく左右されます。

ボブさんはこの室内の空気、特に1日の多くの時間を過ごす寝室のモニタリングを計画しましたが、なかなか市販の物で目的に合った計測器が見つかりませんでした。そのため、温度と湿度測定、大気圧と温度測定、二酸化炭素と一酸化炭素センサー、空気中の揮発性有機物質を検出するセンサー(VOC)、光レベル、ノイズのレベルを監視するマイクを含んだ総合的な大気モニターAirPiを、オープンソースで手に入る回路図に基づいて製作してしまいました。
 

 

モニタリングデータの結果、一酸化炭素と呼吸により蓄積された二酸化炭素で一晩中空気の質が低下し、朝に部屋のドアを開けると改善されるということが分かりました。また朝方に家の横を通る配送トラックの排気ガスによる二酸化窒素が窓から室内に入り込み空気を汚染していることが判明。特に、道路に面している部屋に住んでいる場合は、空気がよどまないよう頻繁に換気が必要になるようです。

また、HEPAフィルタ付きの室内空気清浄機を使用したモニタリングも実施。空気中のPMの量を減らすことができましたが、VOCや二酸化炭素の数値の減少は認められませんでした。

さらに、Plume Air Quality Reportという大気トラッカーを使って室外にも焦点を当てます。
 

 

このアプリケーションによって、室外の空気の汚染状態をモニタリング。特に大気が汚染されている際には、激しい運動を控えたり、赤ちゃんを外に出さないなどの対策をすることが可能となります。

ドアの開閉、壁の小さな隙間、清掃道具を寝室から排除など、小さな変化でも部屋の空気の質は変わってきますし、特にボブさんは一酸化炭素の検出器を定期的にチェックすることを勧めています。
 

参照記事

 

いかがだったでしょうか? 以上の3つのトピックのみならず、さまざまな実験を行い、随時ウェブサイトで発信している「Quantified Bob」の世界。自分の生活にすべてを落とし込むことは難しいですが、生活のアイデアとして大いに参考になるのではないでしょうか?