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免疫機能をサポート?プラズマ乳酸菌は摂取方法が鍵。
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免疫機能をサポート?プラズマ乳酸菌は摂取方法が鍵。

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・新たに発見されたプラズマ乳酸菌の効果とは?
・機能性表示食品で摂取できるプラズマ乳酸菌の注意点
・プラズマ乳酸菌は添加物などが含まれていないサプリメントを

 

最近注目を集めているプラズマ乳酸菌(ラクトコッカス・ラクティス)。テレビのCMなどでも頻繁によく見かけますよね。このプラズマ乳酸菌は日本の企業の研究・開発によって発見され、免疫機能の維持をサポートすると言われています。様々なタイプの乳酸菌に様々な効果があるとして多くの商品が発売されていますが、実際このプラズマ乳酸菌はどのような効果が期待できるのでしょうか?今回は、このプラズマ乳酸菌の基礎知識と摂取方法についてお伝えしていきます。

 

プラズマ乳酸菌とその期待できる効果とは?

発酵によって炭水化物(糖)から乳酸を生成する微生物の総称が乳酸菌は、ヨーグルトやチーズ、漬物や日本酒などさまざまな発酵食品の製造過程で使用されています。未発見の乳酸菌も多く存在すると言われていますが、このプラズマ乳酸菌は2010年に発見されました。このプラズマ乳酸菌は、病原体に対する生体防御の第一線で機能する自然免疫と自然免疫で排除できなかった病原体を攻撃する適応免疫を効果的に調整する多機能の細胞集団であるpDC(形質細胞様樹状細胞)を活性化する働きがあるとのこと[#]Schuster, Philipp, Jan Bernardin Boscheinen, Karin Tennert, and Barbara Schmidt. 2011. “The Role of Plasmacytoid Dendritic Cells in Innate and Adaptive Immune Responses against Alpha Herpes Virus Infections.” Advances in Virology 2011 (March). https://doi.org/10.1155/2011/679271.  [#]Jounai K, Ikado K, Sugimura T, Ano Y, Braun J, Fujiwara D (2012) Spherical lactic acid bacteria activate plasmacytoid dendritic cell immunomodulatory function via TLR9-dependent crosstalk with myeloid dendritic cell. Plos One in press. 。pDCは、ウイルス感染の際に体内で産生されるタンパク質の一種であるインターフェロンを生成する免疫応答において非常に重要な物質で、免疫システムの司令塔とも言われています。このpDCが活性化されることでNK細胞やTh1細胞などのような免疫細胞も活性化されウイルス感染防止の効果が期待できます[#]Guindic, Luis Charúa. 2014. “Treatment of Uncomplicated Hemorrhoids with a Hemor-Rite® Cryotherapy Device: A Randomized, Prospective, Comparative Study.” Journal of Pain Research 7: 57. 。また、マウスの研究が主ですが、このプラズマ乳酸菌によって以下の具体的な効果が期待できると言われています。

 

  • 強度な運動後の倦怠感等の回復[#]Kokubo, T., Y. Komano, R. Tsuji, D. Fujiwara, T. Fujii, and O. Kanauchi. 2019. “The Effects of Plasmacytoid Dendritic Cell-Stimulative Lactic Acid Bacteria, Lactococcus Lactis Strain Plasma, on Exercise-Induced Fatigue and Recovery via Immunomodulatory Action.” International Journal of Sport Nutrition and Exercise Metabolism 29 (4). https://doi.org/10.1123/ijsnem.2018-0377.
  • 免疫老化の抑制[#]“Website.” n.d. Accessed January 27, 2021. https://www.researchgate.net/publication/326086399_Long-term_administrat....
  • 肌の炎症の緩和[#]R. Tsuji, T. Fujii, Y. Nakamura, K. Yazawa, O. Kanauchi, J. Infect. Dis. 220 (2019) 892–901.
  • 風邪の症状の緩和[#]“研究成果外部発表.” n.d. Accessed January 27, 2021. https://health.kirin.co.jp/ps/.

 

 

自然免疫、適応免疫の双方で機能するpDCを活性化するプラズマ乳酸菌は、免疫機能に好影響を与える乳酸菌として期待ができそうです。
 

 

機能性表示食品で摂取できるプラズマ乳酸菌。でもちょっと待って!

このプラズマ乳酸菌が配合された製品は市販されているので誰でも簡単に手に入れることができます。上記で述べたような効果、特に免疫力を高める効果が期待できるので効率よく摂取したいところですが、機能性表示食品として販売されている製品の中には以下のような添加物が多く含まれていることがあるので、摂取方法に関しては少し慎重になる必要があります。

 

イミューズ レモン 500ml ペットボトル

果糖ぶどう糖液糖(国内製造)、レモン果汁、乳酸菌末、レモンエキス/酸味料、香料、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)

 

パッケージに記載されているプラズマ乳酸菌の配合数は1,000億個。健康的なイメージで売っていますが、気になるのは香料や酸味料や人工甘味料などの添加物。特に、スクラロースもアセスルファムKも、マウスの研究で免疫機能の調整と大きな関りのある腸内細菌叢に悪影響を与える可能性が示唆されていて、できれば避けたい甘味料。以前の記事でも掲載しましたが、アスパルテームなどの人口甘味料は、その他さまざまな健康への悪影響が懸念されています。健康効果が期待できる物質と健康に悪影響を与える可能性のある物質が両方入っているのでは本末転倒ですよね。こういった添加物入りの機能性表示食品では、例えプラズマ乳酸菌の恩恵を得ることができたとしてもマイナス効果の方が気になってしまいます。

 

 

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プラズマ乳酸菌はサプリメントで効率的に摂取。

プラズマ乳酸菌の推奨摂取量は1日50mg。効率よく摂取したいのであれば、値段が高めですが添加物などが含まれていないこのようなサプリメントがおススメ。特に副作用は報告されていないので、適切な推奨量を守って摂取するようにしましょう[#]“研究成果外部発表.” n.d. Accessed January 27, 2021. https://health.kirin.co.jp/ps/.

 

まとめ~プラズマ乳酸菌は摂取方法が鍵。~
新種の乳酸菌であるプラズマ乳酸菌は、免疫機能をサポートする効果が期待できそうです。しかし、大切なのはどういった方法で摂取するかです。これはすべての健康食品に言えることですが、誇大広告などに惑わされずに、健康に悪影響を与える可能性のある人工甘味料などの添加物が入った製品は極力さけ、適切な製品選びを行うようにしましょう。

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