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毎日使うからこそ品質にこだわりたい。有害物質が含まれるボディーソープやシャンプー。
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毎日使うからこそ品質にこだわりたい。有害物質が含まれるボディーソープやシャンプー。

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・ボディーソープやシャンプーの洗浄主成分の界面活性剤とは?
・さまざまな化学物質が含まれるボディーソープやシャンプー
・避けるべき石油由来のSLS(ラウリル硫酸ナトリウム)やアルコール由来のSLES(ラウレス硫酸ナトリウム)
・天然素材の石鹸を先発に使う選択肢も

 

近年では、100円ショップでも購入できるくらい安価なボディーソープやシャンプー。毎日使用するこれらのパーソナルケア用品は、どうしても節約しがちになりますよね。でも、毎日使用するからこそ気を付けたいのはその品質。多くのパーソナルケア用品に体に悪影響を与える可能性のある物質が含まれています。今回は、知らずに使用してしまっているボディーソープやシャンプーに潜む化学物質にフォーカスしていきます。

 

ボディーソープやシャンプーの洗浄主成分の界面活性剤。

商品の成分表などで頻繁に見かけますが、ボディーソープやシャンプーに含まれている界面活性剤。水になじみやすい性質の親水基と油になじみやすい性質の親油基の両方の性質を併せ持ち、汚れや油を閉じ込め取り除く作用を持つため、ほとんどの洗浄製品の主成分としてこの界面活性剤が使用されています。洗濯洗剤や化粧品、以前の記事でもお伝えした白髪染手指消毒剤など非常に多くのパーソナルケア用品に含まれます。

界面活性剤は用途によって種類は様々ですが、市販されている安価なボディーソープやシャンプーに使用されている界面活性剤は、両性界面活性剤やアニオン界面活性剤が一般的[#]“界面活性剤の主な性質と種類” n.d. Accessed May 12, 2021. https://jp-surfactant.jp/surfactant/nature/index.html#n3. 。主に塩酸アルキルジアミノエチルグリシンやアルキルポリアミノエチルグリシンが主成分の両性界面活性剤は、比較的毒性が低く刺激が少ないと言われています[#]“Website.” n.d. Accessed May 12, 2021. https://www.chemicalbook.com/ProductCatalog_EN/1813.htm.  [#]“環境衛生|感染症Q&A|感染症の基礎知識|福祉ナビ|サラヤ株式会社 企業法人向け.” n.d. Accessed May 12, 2021. https://pro.saraya.com/fukushi/kansen/kansensho-qa/kankyoeisei/. 。一方、石油由来のSLS(ラウリル硫酸ナトリウム)やアルコール由来のSLES(ラウレス硫酸ナトリウム)などの化学物質を主成分とするアニオン界面活性剤は、その洗浄効果は優れているものの、髪のタンパク質や頭皮の油分を過剰に取り除きダメージを与える可能性が専門家によって指摘されています[#]“Sulfates in Shampoo: Should You Avoid Them?” n.d. Accessed May 12, 2021. https://www.forhims.com/blog/sulfates-in-shampoo-should-you-avoid-them. 。油分が取り除かれた頭皮は乾燥し、フケの発生を誘発させる可能性も。フケにはさまざまな種類があるので一概には言えませんが、カサカサのフレーク状のフケはこうした化学物質が原因の可能性があると言われています[#]“Dandruff Shampoo Might Be The Cause Of Your Dandruff.” n.d. Accessed May 12, 2021. https://puretanica.com/blogs/hair-and-health/dandruff-shampoo-causes-dea....

 

 

石油由来と言えば、以前の記事でその問題点をお伝えしたワセリンも石油由来ですよね。できれば体との接触は避けたい成分。かゆみやかぶれなどの接触性皮膚炎なども懸念されていますが、ボディーソープやシャンプーに含まれている化学物質はこれだけではありません。
 

 

ボディーソープやシャンプーに含まれる化学物質を見直す。

製品に表示されている成分表を見ると、物凄い量の物質名が列記されています。

 

花王メリットシャンプーDE1

成分    グリチルリチン酸ジカリウム*、水、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム(1E.O.)液、ラウレス硫酸Na、ラウリルヒドロキシスルホベタイン液、エタノール、POEステアリルエーテル、ジステアリン酸グリコール、グリセリンモノイソデシルエーテル、PPG、ユーカリエキス、カモミラエキス-1、DL-リンゴ酸、POE(3)ラウリルエーテル、POE(4)ラウリルエーテル、POE(16)ラウリルエーテル、高重合ジメチコン-1、塩化ポリプロピレングリコールヒドロキシプロピルトリモニウムセルロース液(2P.O.)、塩化トリメチルアンモニオヒドロキシプロピルヒドロキシエチルセルロース、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液、ヤシ油脂肪酸エタノールアミド、ラウリン酸、POE(25)ラウリルエーテル、軽質流動イソパラフィン、BG、水酸化カリウム液(A)、水酸化ナトリウム液、安息香酸塩、リン酸、エデト酸塩、パラベン香料

 

これだけの量の物質が列記されてしまうと、なかなかすべてを理解しようとすることは難しいのですが、すぐに目につくのが化粧品などにも含まれている防腐剤のパラベン。最近の記事でもお伝えしたばかりですが、環境ホルモン(内分泌かく乱物質)として体内の正常なホルモン作用を妨害すると言われているこのパラベンは、乳ガンなどのガン細胞の生成のリスクと関連していると言われています。敏感肌の人は皮膚の炎症も起こす可能性も指摘されています[#]“Are Paraben-Free Products Safer? What The Science Says.” n.d. Accessed May 12, 2021. https://hellojupiter.com/learn/ingredients/paraben-safety-myths-facts-sh....

また、英語表記で分かりにくいのがPOE。これはポリエチレンオキシドの略で、PEG(ポリエチレングリコール)と同じ構造を有する化合物。増粘剤などとして使用されています[#]“PEG(ポリエチレングリコール)とは…成分効果と毒性を解説.” n.d. Accessed May 12, 2021. https://cosmetic-ingredients.org/base/peg%E9%A1%9E%EF%BC%88%E3%83%9D%E3%.... 。吸引すると呼吸器系の炎症を引き起こし、皮膚に刺激を与える潜在的なリスクがあると言われています[#]“Polyethylene Oxide Safety Data Sheet.” n.d. Accessed May 12, 2021. http://www.ampolymer.com/SDS/PolyethyleneOxideSDS.html. 。製品内の含有量が微量だとしても、体には取り入れたくない物質の1つです。

また、合成香料もさまざまな化学物質で作られています。頭皮の血管新生から血流に吸収されている可能性を指摘する専門家もいます[#] Coleman, Kali. 2020. “Why You Shouldn’t Use Shampoo With Fragrance.” November 18, 2020. https://bestlifeonline.com/shampoo-fragrance/. 。中には発ガン性の可能性のある物質が含まれていることも[#] Lauren Coleman-Lochner, Bloomberg. 2018. “Scented Products Can Put Your Life at Risk, Can Contain Chemicals That Cause Cancer.” Hindustan Times, September 27, 2018. https://www.hindustantimes.com/fitness/scented-products-can-put-your-lif.... 。合成香料の成分の詳細は記載されていないことがほとんどなので、香料の表示を見つけたら要注意。

 

 

また、最近では少なくなってきましたが、防腐剤のホルムアルデヒドや着色剤、乳化剤のDEA(ホルムアルデヒドジエタノールアミン)やTEA(トリエタノールアミン)などは体に無害とは言えません[#]nushan. 2019. “15 Most Common Harmful Ingredients in Your Shampoo.” March 13, 2019. https://www.vanillaluxury.sg/magazine/15-most-common-harmful-ingredients.... 。揚げ物などに含まれる有害物質のアクリルアミドが成分表に記載されているような製品も見つけましたので、成分表の確認は必ず行うようにしましょう。

口には入れたくない工場排水などを好んで触る人はいませんよね。特にボディーソープやシャンプーなどは経皮吸収されるとともに湯気などと一緒に呼吸で吸引する可能性もあります。
 

 

どんなシャンプーがベスト?

上記で述べた合成界面活性剤の他に天然素材由来の以下のような天然界面活性剤もあります。

 

ココナッツオイルとブドウ糖由来のデシルグルコシド
ココナッツ由来のココベタイン
ライチ科のムクロジの木から採取した果実由来のソーブナッツ

 

有意性や機能性も含めこれらの天然界面活性剤を使用するのが安全であると言われていますが、製品化しているものには問題のありそうな化学物質も含まれていることがありますので、なかなか天然素材だけにこだわった製品を探すのは困難。自家製のシャンプーを作っている人もいるようですが、なかなかハードルが高いですよね。

ボディーソープであれば、合成界面活性剤不使用の製品もありますが、シャンプーはなかなか見つからないのが現実。ヤシ油から得られる脂肪酸の塩化物とN-メチルタウリンの縮合によって得られるココイルメチルタウリンNaなどの非石油系の合成界面活性剤を使用したシャンプーは、SLS(ラウリル硫酸ナトリウム)に比べてキューティクル剥離性、皮膚刺激性も弱いというデータもありますが[#] “ココイルメチルタウリンNaとは…成分効果と毒性を解説.” n.d. Accessed May 12, 2021. https://cosmetic-ingredients.org/surfactant/%E3%82%B3%E3%82%B3%E3%82%A4%.... 、同じヤシ油由来のコカミドDEAという界面活性剤の発がガンも指摘されているためこちらは注意が必要[#] “ココイルメチルタウリンNaとは…成分効果と毒性を解説.” n.d. Accessed May 12, 2021. https://cosmetic-ingredients.org/surfactant/%E3%82%B3%E3%82%B3%E3%82%A4%....

結局のところ製品としてのシャンプーのほとんどに合成界面活性剤が含まれており、石油由来のSLS(ラウリル硫酸ナトリウム)やアルコール由来のSLES(ラウレス硫酸ナトリウム)は、その刺激性の強さから極力避けることをおススメします。これらのワードを参考に製品の成分表示をみるようにしましょう。
 

 

天然素材の石鹸を洗髪に使うのがベストな選択肢。

こうした液体の製品とちがって、固形の石鹸の場合には天然素材にこだわったものが多く市販されています。人それぞれの肌質、髪量、髪質が異なるので合わない人もいるかもしれませんが、健康の観点からは是非お勧めしたいですgeefee point character コメント 安いシャンプーを使用していた際に、乾燥したカサカサフケで悩んでいましたが、100%天然素材の石鹸を作っている知人から譲って貰い使用したところ、特に髪の毛がゴワつくこともなくフケが一切なくなりました。。こうしたパーソナルケア製品は一生涯のお供です。より安全性が高く、且つ、実用性のある自分に合ったものを根気よく探し出すことが大切です。

 


 

 

まとめ~有害物質が含まれるボディーソープやシャンプー。~
化学物質が数えきれないほど含まれたパーソナルケア用品は、食事でいえば加工食品と同じ。体が好んで取り入れたい物質ではないことは明らかです。まずは現在使用しているボディーソープやシャンプーの成分表を見直してみることから始めてください。自分が毎日使用している製品に含まれている成分を認識することで、健康への意識も高まり、もっと健康的な手段がないか、と考えるようになります。その結果、ちょっとしたフケや抜け毛や肌荒れなどの悩みが改善される可能性もありますよ。
 

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