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良質な睡眠と集中力を!脳をバイオハックするバイノーラルビートの効果とは?
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良質な睡眠と集中力を!脳をバイオハックするバイノーラルビートの効果とは?

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・睡眠の質や集中力を上げる効果を持つバイノーラルビート
・違う周波数を聴くだけの簡単なバイオハッキング
・目的にあったオススメバイノーラルビートとは?

 

仕事や趣味に打ち込む際に集中力が高まり記憶力が向上し、そしてより良い睡眠の質を得るというのは、誰もが望む理想的なパフォーマンスですよね。食事やサプリメントや運動ももちろん理想的なパフォーマンスに近づくための重要な要素ですが、今回は、バイノーラルビートという音を使って簡単にできるちょっと変わったバイオハックをお伝えします。

 

バイノーラルビートとは?

まずは周波数から説明しましょう。みなさんが普段聞いている音は、空気が振動して発生しています。この振動数が周波数で単位はHz(ヘルツ)で表されます。1秒間に1回の振動が1ヘルツで、数値が小さい程低音になり数値が大きい程高音になります。みなさんが普段聴いている音楽や雑音にも周波数があります。

バイノーラルビートは、2つの異なる周波数(左耳用と右耳用)を聴いた際に脳がその違いを補正して生成する3つ目の周波数のことを言います。例えば、140 Hzと149 Hzの音を聴いた際に、9 Hzの差が生まれます。この9 Hzがバイノーラルビートです。1500Hz以下で左右の周波数の差が40Hz以内の場合にこうした現象が起こります。

 

周波数によって変わる?バイノーラルビートの効果

脳の活動によっておこる電位変動である脳波にも周波数があります。これは、以下のように大きく5つに分けられ、その周波数の種類によって、脳の働き方も変わってくると言われています。

 

種類 周波数 効果
DELTA 0.1Hz〜4Hz 深い眠り/痛みの軽減/アンチエイジング/ヒーリング
THETA 4Hz〜8Hz REM睡眠 /深いリラクゼーション/ メディテーション/ クリエイティブ
ALPHA 8Hz〜13H リラックス/ストレス軽減/ポジティブマインド/高速学習
BETA 13Hz〜30Hz 集中力/認知力/アクティブ
GAMMA 30Hz以上 高認知力/想起/ピーク覚醒

 

例えば、仕事や趣味に没頭したときは、13Hz~30Hzを発するイノーラルビートを聴きながら作業をし、深い眠りにつきたい際には、眠りの前に0.1Hz~4Hzを発するバイノーラルビートを聴きながら就寝すればぐっすり眠れるというわけです。

 

これは研究でも効果が示されていて、

  • 1週間に週5回、デルタ~シータの周波数で約30分間バイノーラルビートを聴いた結果、不安が大幅に軽減された[#]pubmeddev, and Et al Le Scouarnec RP. n.d. “Use of Binaural Beat Tapes for Treatment of Anxiety: A Pilot Study of Tape Preference and Outcomes. - PubMed - NCBI.” Accessed July 24, 2019. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11191043.
  • 15人のプロサッカー選手が、8週間2Hz~8Hz前後のバイノーラルビートを聴いた結果、睡眠が改善された[#]pubmeddev, and Et al Abeln V. n.d. “Brainwave Entrainment for Better Sleep and Post-Sleep State of Young Elite Soccer Players - a Pilot Study. - PubMed - NCBI.” Accessed July 24, 2019. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23862643.

また、耳鳴りの改善[#]pubmeddev, and Munro B A And. n.d. “The Short-Term Effects of Recorded Ocean Sound with and without Alpha Frequency Binaural Beats on Tinnitus Perception. - PubMed - NCBI.” Accessed July 24, 2019. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31126569. 、歯科手術前の不安の軽減[#]pubmeddev, and Et al Isik BK. n.d. “Effectiveness of Binaural Beats in Reducing Preoperative Dental Anxiety. - PubMed - NCBI.” Accessed July 24, 2019. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28325532. 、記憶力に関連性を持つ大脳皮質ネットワークの向上[#]pubmeddev, and Et al Beauchene C. n.d. “The Effect of Binaural Beats on Verbal Working Memory and Cortical Connectivity. - PubMed - NCBI.” Accessed July 24, 2019. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28145275. 、など、多くの研究結果によりさまざまな可能性を秘めていますが、研究者によっては、不安の軽減、リラクゼーション、睡眠の質改善効果はあっても、記憶力や集中力の向上には役立たないとも唱えています。

 

バイノーラルビートを実際試してみましょう!

科学者達による一致した意見が出ていないので、その効果が実感できるか自ら試してみることにしました!個人的には、睡眠の質と集中力向上に興味がありますので、以下のバイノーラルビートを使用しました。

 

THETA 4.5Hz 睡眠/リラックス用

432Hzはリラクシング効果があると言われていますが、その432Hzをベースに4.5Hzのバイノーラルビートを作り出したのが以下の動画リンクの音。左右の耳で違う周波数を聴くというのがポイントですので、イヤホンやヘッドフォンを使ってください。リラクセーション効果が期待できるため、就寝前に使うのに適切です。僕の場合は、寝る前に仰向けになり目を閉じて、時間をあまり気にしたり測ったりせずに行います。半分瞑想をしているような心地になりますが、身体と脳が睡眠モードに突入して心地よく眠りに入れるのが実感できます!

寝つきが悪いときや、不眠症の人に是非トライしてみていただきたいです。

 

 

BETA 20Hz 集中力向上用

この原稿を書いている今も聴いているのですが、仕事や勉強の際の集中力を高めるのであればこのビートがオススメ。僕の場合、気が散らないようにボリュームをかなり下げて聴きながら作業します。最初は気になるのですが、段々と音が聞こえなくなってくる感覚で、聴いていることを忘れます。それが集中している瞬間なのでしょう。短時間で一気に仕事を終わらせたい時や、何だか集中できない時などにすごく効果的ですよ!

 

 

音に対して受ける感覚は人によって個人差がありますので、上記のもの以外にもトライしてみるのも良いかも。例えば、ヒーリング効果のあると言われているDELTAでも、人によっては睡眠前に使うと良い結果が得られる、ということもありますのでいろいろ試してみましょう。例えばこういうのもあります。

 

DELTA ヒーリング

 

ALPHA 高速学習

 

GAMMA 高認知力

 

※少しでも不快感や違和感を覚えたら無理をせずに中止してください。またボリュームが大きいと、聴いたあとに耳鳴りがすることがありますので、最初は小さめのボリュームから!

周波数の差異から生み出されるのがバイノーラルビートですので、元となる周波数も選ぶことができます。例えば、45Hzと49Hzから生まれるバイノーラルビートと、200Hzと205Hzから生まれるバイノーラルビートは同じ5Hzのバイノーラルビートになりますが、元の周波数が違うため、聞いた印象がかなり違います。自分が心地よいなと思える音を選ぶと良いでしょう。

 

 

いかがでしたか?バイノーラルビートに出会う前は、好きな音楽などを聴いて作業などをしていましたが、歌詞などが気になったり、ついつい口ずさんでしまったりと、いまいち集中できなくなることが多かったように思えます。均一な周波数を使用したハッキング法であるこのバイノーラルビートを活用することで、仕事の効率も短時間集中型でアップし、また、どうしても寝つきが悪い夜などは、このバイノーラルビートで睡眠モードに入ることができるようになりました。簡単なバイオハッキングとして生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?

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