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ハリのある肌や柔軟な関節、健康的な髪をサポートするコラーゲンの効果的な取り方

ハリのある肌や柔軟な関節、健康的な髪をサポートするコラーゲンの効果的な取り方

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・コラーゲンは身体を構成するタンパク質の一種で、肌をはじめとして身体に多く存在している。
・特にエクストラバージンオリーブオイルには、美容効果が期待できる成分も。
・エクストラバージンオリーブオイルの保管時や使用時には、酸化を避ける工夫を。

 

コラーゲンって何?

コラーゲンは、身体を構成するタンパク質の一種で、関節組織、筋肉、骨、腱、血管、消化器官など人間や動物の組織に存在し、爪や髪の毛など身体中のさまざまな部位で重要な働きをしています[#]Ricard-Blum, Sylvie. 2011. “The Collagen Family.” Cold Spring Harbor Perspectives in Biology 3 (1). Cold Spring Harbor Laboratory Press: a004978. 。また、筋肉を鍛えたり、その維持や運動からの素早い回復を助けるという働きもあります。

身体全体のタンパク質のうち、約3分の1がコラーゲンです。また、肌においては、水分以外の重量のうち、約4分の3がコラーゲンでできています[#]Matthew D. Shoulders, Ronald T. Raines. 2009. “COLLAGEN STRUCTURE AND STABILITY.” Annual Review of Biochemistry 78. NIH Public Access: 929. 。そのため、コラーゲンレベルが高いと、肌は柔らかく、なめらかになります。

身体には細かく分けると16種類以上のコラーゲンがあります[#]Lodish H, Berk A, Zipursky SL, et al. Molecular Cell Biology. 4th edition. New York: W. H. Freeman; 2000. Section 22.3, Collagen: The Fibrous Proteins of the Matrix. Available from: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK21582/. Accessed February 15, 2018. 。20代半ばからその量は減少し始め、80代になる頃には4分の1にまで減少することもあり、それがシワやたるみの原因の一つになります[#]Varani, James, Michael K. Dame, Laure Rittie, Suzanne E. G. Fligiel, Sewon Kang, Gary J. Fisher, and John J. Voorhees. 2006. “Decreased Collagen Production in Chronologically Aged Skin: Roles of Age-Dependent Alteration in Fibroblast Function and Defective Mechanical Stimulation.” The American Journal of Pathology 168 (6). American Society for Investigative Pathology: 1861–68.

 

コラーゲン配合の化粧品って効くの?
コラーゲン配合の化粧水やクリームは有効なのでしょうか? コラーゲン分子自体は肌の表面に塗っても奥まで浸透しないとされています[#]Bos, J. D., and M. M. Meinardi. 2000. “The 500 Dalton Rule for the Skin Penetration of Chemical Compounds and Drugs.” Experimental Dermatology 9 (3): 165–69. 。しかしながら、コラーゲン配合化粧品は肌に良いとする報告[#]Bauza, E., G. Oberto, A. Berghi, C. Farra Dal, and N. Domloge. 2004. “Collagen-like Peptide Exhibits a Remarkable Antiwrinkle Effect on the Skin When Topically Applied: In Vivo Study.” International Journal of Tissue Reactions 26 (3-4): 105–11.  [#]Gould, Lisa J. 2016. “Topical Collagen-Based Biomaterials for Chronic Wounds: Rationale and Clinical Application.” Advances in Wound Care: The Journal for Prevention and Healing 5 (1): 19–31. もあり、本当に効くのか科学的に実証するには、まだまだ研究が必要といえます。

化粧品よりも確実な方法が「食事」です。コラーゲンを含む食品を食べると、コラーゲンの減少を緩やかにするだけでなく、間接的に体内のコラーゲン量を増やすことにもつながると考えられています[#]Asserin, Jérome, Elian Lati, Toshiaki Shioya, and Janne Prawitt. 2015. “The Effect of Oral Collagen Peptide Supplementation on Skin Moisture and the Dermal Collagen Network: Evidence from an ex Vivo Model and Randomized, Placebo-Controlled Clinical Trials.” Journal of Cosmetic Dermatology 14 (4):291–301.  [#]Proksch, E., M. Schunck, V. Zague, D. Segger, J. Degwert, and S. Oesser. 2014. “Oral Intake of Specific Bioactive Collagen Peptides Reduces Skin Wrinkles and Increases Dermal Matrix Synthesis.” Skin Pharmacology and Physiology 27 (3): 113–19.

コラーゲンは食事から摂取しても消化されてしまうのでは?
食事で摂取したコラーゲンは確かに一度は消化されるため、そのまま肌などで使われるということはありません。しかし、食べたコラーゲンが間接的に体内でのコラーゲン生成にかかわっていることが分かってきています。

一般にタンパク質と呼ばれるものは、アミノ酸と呼ばれる分子が複数結合してできています。タンパク質の一種であるコラーゲンは、体内で消化されると、このアミノ酸が数個だけつながった形や単体のアミノ酸に分解されます。必要なアミノ酸が不足すると、体内でコラーゲンが十分に生成できなくなるので、アミノ酸の補給は重要なのです。

コラーゲンを構成する主要なアミノ酸は以下の4つです。

・グリシン
・プロリン
・アラニン
・ヒドロキシプロリン

これらはいずれも必須アミノ酸(体内で生成できないアミノ酸)ではありませんが、不足しないとは限りません。特にヒドロキシプロリンは、コラーゲン特有のアミノ酸で、コラーゲンの構造を安定化させる作用があります[#]Iwai, Koji, Takanori Hasegawa, Yasuki Taguchi, Fumiki Morimatsu, Kenji Sato, Yasushi Nakamura, Akane Higashi, Yasuhiro Kido, Yukihiro Nakabo, and Kozo Ohtsuki. 2005. “Identification of Food-Derived Collagen Peptides in Human Blood after Oral Ingestion of Gelatin Hydrolysates.” Journal of Agricultural and Food Chemistry 53 (16): 6531–36.  [#]Matthew D. Shoulders, Ronald T. Raines. 2009. “COLLAGEN STRUCTURE AND STABILITY.” Annual Review of Biochemistry 78. NIH Public Access: 929. 。コラーゲンの消化・分解・吸収により、これらのアミノ酸が体内に豊富に存在すると、皮膚や骨のコラーゲンの生成が促進されるのです[#]Sato, Kenji. 2017. “The Presence of Food-Derived Collagen Peptides in Human Body-Structure and Biological Activity.” Food & Function, November. https://doi.org/10.1039/c7fo01275f.

 

コラーゲンはどうやって取ればいいの?

コラーゲンを豊富に含む食品は、ゼラチン製品や牛すね肉や鳥などの軟骨、あとは骨まで一緒に食べられる魚介類など。また、スピルリナや卵の白身にはグリシンやプロリンが豊富に含まれています。

コラーゲンを豊富に含む食材として、現在アメリカで大注目なのがBONE BROTH(ボーンブロス)です。骨をじっくりと煮詰めて作るこのスープは、そのまま飲むこともできますし、いろいろな料理に使うことで日常的にコラーゲンを摂取することが可能になります。

グラスフェッドの牛骨を使えば、geefee的に最高に贅沢なボーンブロスが作れます。風味豊かに仕上がり、スープにグラスフェッドの栄養価の高い脂肪酸も溶け出します。国内でもネット通販でニュージーランド産などのグラスフェッドの牛骨は手に入りますので、興味ある方はぜひ試してみてください。

ボーンブロスを普段作るのは無理という方には、コラーゲンパウダーがお薦めです。ほぼ無味無臭なので、お料理や飲み物の味を損なう心配がありません。シェイクやスムージー、コーヒーなど、普段の飲み物に溶かすだけで簡単にコラーゲンの摂取ができますし、料理に加えることもできます。グラスフェッドをうたっているブランドもありますが、このパウダーには基本的に脂肪分が含まれていませんので、グラスフェッドでなくてもあまり大きな違いはないかも。

 

ビタミンCと一緒に取るとより効果的!

コラーゲンの合成にはビタミンCが必要であるといわれています[#]Lodish H, Berk A, Zipursky SL, et al. Molecular Cell Biology. 4th edition. New York: W. H. Freeman; 2000. Section 22.3, Collagen: The Fibrous Proteins of the Matrix. Available from: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK21582/. Accessed February 15, 2018. 。コラーゲンを十分に摂取しても、この成分が不足するとコラーゲン生成がきちんと行われません。ビタミンCは柑橘類や野菜類に多く含まれています。

お肌はもちろん、骨や全身の組織に重要な役割を果たしているコラーゲン。食事やサプリで取ると体内のコラーゲン生成にプラスに働きます。ビタミンCと一緒においしく取って、美しく健康に。

 

 

 

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