コンブチャ
アメリカのセレブなどの間で少し前に人気があったコンブチャ。昆布のお茶と混同されがちですが、コンブチャは、紅茶キノコを発酵させた飲み物で昆布とは一切関連がありません。その製造過程における発酵の際に、砂糖やハチミツなどが加えられるため基本的には糖質が含まれています。このコンブチャの脂肪燃焼の効果に関する確かな研究結果はなく、コンブチャに含まれているプロバイオティクスが腸内環境を整え脂肪の蓄積を防ぐ効果がある可能性のあることからダイエット食品として拡散されたようです[#]Kadooka, Y., M. Sato, K. Imaizumi, A. Ogawa, K. Ikuyama, Y. Akai, M. Okano, M. Kagoshima, and T. Tsuchida. 2010. “Regulation of Abdominal Adiposity by Probiotics ( Lactobacillus Gasseri SBT2055) in Adults with Obese Tendencies in a Randomized Controlled Trial.” European Journal of Clinical Nutrition 64 (6): 636–43. 。コンブチャ自体、抗酸化作用[#] Cutler, R. G. 1991. “Antioxidants and Aging.” The American Journal of Clinical Nutrition 53 (1 Suppl). https://doi.org/10.1093/ajcn/53.1.373S. や血糖値の低下を促進[#]Sivamaruthi, Bhagavathi Sundaram, Periyanaina Kesika, Mani Iyer Prasanth, and Chaiyavat Chaiyasut. 2018. “A Mini Review on Antidiabetic Properties of Fermented Foods.” Nutrients 10 (12). https://doi.org/10.3390/nu10121973. などの研究結果が報告されていますが、市販されているコンブチャのほとんどは以下のような添加物だらけ。
【原材料名】
イソマルトオリゴ糖液糖、ガラクトオリゴ糖液糖、食物繊維、有機アガベシロップ、りんご酢、植物発酵エキス(りんご、オレンジ、バナナ、キウイフルーツ、ゴマ、カシューナッツ、大豆、やまいもを含む)、カムカム果汁、ココナッツウォーターパウダー、トウガラシエキス、アサイーエキス、L-シトルリン、ショウガエキス、トルラ酵母エキス、ルイボス茶エキス、パン酵母エキス、ローズヒップエキス、ハイビスカスエキス、乳酸菌末(殺菌)、植物性乳酸菌末(殺菌)、マキベリーエキス/クエン酸、香料、甘味料(ステビア)、緑茶抽出物、保存料(安息香酸Na)、ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンB2、葉酸
添加物入りのジュースを飲んでいるようなものなので、こういった商品で脂肪燃焼や健康効果が期待できるかどうかは大いに疑問です。無添加でファスティングに最適ということが謳われている商品もありますが、結局のところ砂糖が入っているため、ファスティングの観点からみると、無糖のバターコーヒーを飲む方が断然おススメです。天然素材のコンブチャを自分で作る事もできますが、有害なバクテリアやカビが発生しないように管理するのは難易度が高いためあまり現実的ではないかも[#]Lee, Stephanie. 2016. “The Health Risks of Brewing Kombucha, and How to Do It Safely.” Lifehacker. December 9, 2016. https://lifehacker.com/the-health-risks-of-brewing-kombucha-and-how-to-d.... 。
コメント
コメントを追加