② 適温を保つ
睡眠時の室内の適温に関しては、高めの温度が良いという研究があったり、その逆もあったりでバラつきがありますが、厚生労働省によると、睡眠の際の適温は20℃前後、湿度は40%~70%に保つのが良いとされています。しかし、海外の研究では、更に低めで16℃~19℃が適温と言われています[#]“What Is the Ideal Sleeping Temperature for My Bedroom?” 2018. November 8, 2018. https://health.clevelandclinic.org/what-is-the-ideal-sleeping-temperatur.... [#]Best Temperature for Sleep.” n.d. Accessed August 26, 2020. https://www.sleep.org/temperature-for-sleep/. 。そもそも人の体は概日リズムに沿って就寝時から体温が下がり始め、夜明け近くの5時頃には最低点に達します。就寝中の温度環境が高すぎたり低すぎると体内の温度低下に悪影響を及ぼし睡眠障害を引き起こす可能性があります[#]Kazue Okamoto-Mizuno, Koh Mizuno. 2012. “Effects of Thermal Environment on Sleep and Circadian Rhythm.” Journal of Physiological Anthropology 31 (1): 14. 。また、室温が高いとストレスホルモンのコルチゾールのレベルが上がることが分かっていることから[#]Lan, L., L. Xia, J. Tang, X. Zhang, Y. Lin, and Z. Wang. 2019. “Elevated Airflow Can Maintain Sleep Quality and Thermal Comfort of the Elderly in a Hot Environment.” Indoor Air 29 (6). https://doi.org/10.1111/ina.12599. 、睡眠時は室温を低めに保つことが良いと言われています。
しかし、更に室温が下がると、心臓自律神経(交感・副交感神経)に影響を与える可能性や風邪などのその他の疾患のリスクの可能性もあるため[#]Kazue Okamoto-Mizuno, Koh Mizuno. 2012. “Effects of Thermal Environment on Sleep and Circadian Rhythm.” Journal of Physiological Anthropology 31 (1): 14. 、20℃前後の室温で快適に就寝できる寝具の組み合わせをいろいろと試してみるのも良いでしょう。
また、男女で、快適と感じる就寝中の温度が違うこともよくあります。一般に女性のほうが温度が高めを好む傾向があると言われています。そのため、寝室の温度は夫婦喧嘩の原因にもなりかねません。そういうときには、ベッドの片側ずつ違う温度に保てる例えばこういう道具が抜群の効果を発揮します。
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