注目すべきは植物油の種類。ノンオイルもNG。
市販のドレッシングはオイルを使った加工食品です。種類によって違いはありますが、原材料の30%以上が植物油であるのが通常です[#]“Salad Dressing.” n.d. Accessed November 4, 2020. https://www.sciencedirect.com/topics/food-science/salad-dressing#:~:text.... 。マヨネーズに関しては、「原材料に占める食用植物油脂の重量の割合が65%以上のもの」と定義されているくらいで、かなりの量の植物油脂が含まれています[#]“[マヨネーズに機能性を付与する最新の技術開発].” n.d. Accessed November 4, 2020. https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsfe/12/3/12_113/_pdf. 。
また、この植物油の種類が原材料には「食用植物油脂」とだけ書いてあるため、油の種類が消費者には特定できない場合がほとんど。農林水産省の「食用植物油脂の日本農林規格」によると、「食用植物油脂」には以下の油が該当します。
食用サフラワー油、食用ぶどう油、食用大豆油、食用ひまわり油、食用小麦はい芽油、食用とうもろこし油、食用綿実油、食用ごま油、食用なたね油、食用こめ油、食用落花生油、食用オリーブ油、食用パーム油、食用パームオレイン、食用調合油及び香味食用油をいう。
食用植物油脂と言っても、主に一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分類でき、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の含有量も油の種類によってバラバラ。特にサラダドレッシングの原料であることが多い大豆油[#]Harvard Health Publishing. n.d. “Is Your Salad Dressing Hurting Your Healthy Diet?” Accessed November 4, 2020. https://www.health.harvard.edu/blood-pressure/is-your-salad-dressing-hur.... のような多価不飽和脂肪酸の油はオメガ6脂肪酸主体なため、オメガ6脂肪酸の過剰摂取になり、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の理想的な摂取バランスである1:1~1:5が崩れ、炎症が促進され慢性炎症疾患のリスクが上がる恐れが。また、遺伝子組み換えも気になりますよね。
しかし、すべての植物油が悪いわけではありません。酸化に強く抗酸化物質も含まれている一価不飽和脂肪酸のオリーブオイルやさまざまな健康効果が期待できる飽和脂肪酸のココナッツオイルやMCTオイルであれば、サッと野菜にかけて塩コショウを振るだけでもサラダドレッシングとして酸化の心配もなく美味しく食べることができます。geefeeのレシピなども参考にしてみてくださいね。
では、ノンオイルの市販ドレッシングはどうなのでしょう?
残念ながら砂糖や人工甘味料などの食品添加物がたくさん入っている物がほとんど。でも無添加の商品も販売されていますので、しっかりと原材料を確認したうえで買うようにしましょう。
コメント
コメントを追加