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ノンオイル?糖質制限?野菜を台無しにする市販のサラダドレッシング
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ノンオイル?糖質制限?野菜を台無しにする市販のサラダドレッシング

geefee ポイント geefee ポイント

・ドレッシングには砂糖や防腐剤、MSGなどの添加物がいっぱい
・注目すべきドレッシングのオイルの種類
・生だけでなく茹でるなど調理に工夫を

 

栄養素がたくさん詰まった野菜を食べることは健康保持、また健康効果も期待できることは周知のこと(でも残留農薬反栄養素には要注意)。一方、サラダにかけるドレッシングはその種類次第では添加物がたくさん含まれていて、せっかくの野菜の恩恵も台無しにする可能性もあります。今回は、市販されているドレッシングの注意すべき点をお伝えします。
 

 

砂糖や添加物が入ったドレッシング

お菓子や清涼飲料水や加工食品には砂糖が入っていることはみなさんもよく知っていると思います。市販のドレッシングも例外ではなく、その多くに砂糖が入っています。砂糖が含まれていないことを強調した糖質制限ドレッシングも販売されているわけですが、糖質を減らした分、人工甘味料のアセスルファムカリウムやスクラロースなどが添加されているケースが多いのが実態です。人工甘味料の危険性は以前の記事でもお伝えした通り[関連記事:避けるべき甘味料の筆頭は「アスパルテーム」?]。

また、市販のサラダドレッシングには着色料や香料、防腐剤やMSG(グルタミン酸ナトリウム)などの食品添加物が含まれているケースが多いので注意しましょう。淡白な味の野菜を美味しくするためにさまざまな工夫がされているのですが、そのために健康にはあまり良くない方向に向かってしまうのです。

 

注目すべきは植物油の種類。ノンオイルもNG。

市販のドレッシングはオイルを使った加工食品です。種類によって違いはありますが、原材料の30%以上が植物油であるのが通常です[#]“Salad Dressing.” n.d. Accessed November 4, 2020. https://www.sciencedirect.com/topics/food-science/salad-dressing#:~:text.... 。マヨネーズに関しては、「原材料に占める食用植物油脂の重量の割合が65%以上のもの」と定義されているくらいで、かなりの量の植物油脂が含まれています[#]“[マヨネーズに機能性を付与する最新の技術開発].” n.d. Accessed November 4, 2020. https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsfe/12/3/12_113/_pdf.

 

 

また、この植物油の種類が原材料には「食用植物油脂」とだけ書いてあるため、油の種類が消費者には特定できない場合がほとんど。農林水産省の「食用植物油脂の日本農林規格」によると、「食用植物油脂」には以下の油が該当します。

 

食用サフラワー油、食用ぶどう油、食用大豆油、食用ひまわり油、食用小麦はい芽油、食用とうもろこし油、食用綿実油、食用ごま油、食用なたね油、食用こめ油、食用落花生油、食用オリーブ油、食用パーム油、食用パームオレイン、食用調合油及び香味食用油をいう。

 

食用植物油脂と言っても、主に一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分類でき、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の含有量も油の種類によってバラバラ。特にサラダドレッシングの原料であることが多い大豆油[#]Harvard Health Publishing. n.d. “Is Your Salad Dressing Hurting Your Healthy Diet?” Accessed November 4, 2020. https://www.health.harvard.edu/blood-pressure/is-your-salad-dressing-hur.... のような多価不飽和脂肪酸の油はオメガ6脂肪酸主体なため、オメガ6脂肪酸の過剰摂取になり、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の理想的な摂取バランスである1:1~1:5が崩れ、炎症が促進され慢性炎症疾患のリスクが上がる恐れが。また、遺伝子組み換えも気になりますよね。

しかし、すべての植物油が悪いわけではありません。酸化に強く抗酸化物質も含まれている一価不飽和脂肪酸のオリーブオイルやさまざまな健康効果が期待できる飽和脂肪酸のココナッツオイルやMCTオイルであれば、サッと野菜にかけて塩コショウを振るだけでもサラダドレッシングとして酸化の心配もなく美味しく食べることができます。geefeeのレシピなども参考にしてみてくださいね。

 

 

では、ノンオイルの市販ドレッシングはどうなのでしょう?

 

残念ながら砂糖や人工甘味料などの食品添加物がたくさん入っている物がほとんど。でも無添加の商品も販売されていますので、しっかりと原材料を確認したうえで買うようにしましょう。
 

 

調理して野菜を食べることも視野に。

食物繊維には水に溶けにくい不溶性と水に溶ける水溶性の2種類あり、ブロッコリーやピーマン、セロリなどの生野菜の多くは便通を促進する不溶性繊維を含みます。IBS(過敏性腸症候群)など消化器系に問題がある人の場合、むやみやたらに生野菜を食べるのは注意が必要です[#]Chris Kresser, M. S. 2012. “Got Digestive Problems? Take It Easy on the Veggies.” August 3, 2012. https://chriskresser.com/got-digestive-problems-take-it-easy-on-the-vegg.... 。空腹時の生野菜を避けるか、茹でるなどして工夫することで不溶性食物繊維のセルロースなどを減少させることができます[#]Yosita, Koto, and Yoko Saito. 1985. “Effect of Cooking on Water Insoluble Dietary Fiber in Vegetables.” Journal of Home Economics of Japan 36 (9): 721–25. 。もちろん調理をする際は、高温で焦げ焦げに焼いたり揚げたりするのはNG。また、野菜を調理することにもう一つ利点があります。それは反栄養素を減少できるということ[関連記事:健康によいはずの多くの食材に含まれる「反栄養素」を撃退する方法とは?]。生野菜を食べるとどうも体調が悪いという人はもしかしたらこうした反栄養素に反応しているのかもしれません。また、アレルギー検査で野菜のアレルゲンが発見された場合、もしかしたらしっかり調理された野菜であればアレルギー反応が起きにくい可能性もあります。

 


 

 

まとめ~野菜を台無しにする市販のサラダドレッシング~
野菜を美味しく食べるには、健康に悪影響を与える恐れのある添加物や植物油などには頼らず、オリーブオイルのような良質の油と酢と塩とハーブやスパイスで十分だと思いませんか?また、一度、茹でたてのブロッコリーやアスパラなどを味付けをせずに食べてみてください。野菜の持つ自然本来の風味が味わえて癖になるかも。せっかくの野菜の恩恵を台無しにしないで工夫して食べてみてくださいね。

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