秋の味覚の一つであるサツマイモ。小腹がすいたときの焼き芋だけでなく、おかずにもスイーツにも変身する便利な野菜ですよね。おなじみのサツマイモに隠された、美味しいパワーの秘密をご紹介しましょう。
サツマイモってそもそもどんな野菜?
サツマイモは、中南米を原産地とし、5千年以上前から栽培されてきました。現在世界中で400種類以上のサツマイモが栽培されており、「芋」の部分である塊根(かいこん)部分のみならず、その葉や茎も、食物、クスリ、飼料などに使われています[1]。
サツマイモと同じく「芋」がつくジャガイモとは大きな違いがあります。サツマイモはヒルガオ科の朝顔と同じ仲間であるのに対して、ジャガイモはナス科のイヌホウズキの仲間。またジャガイモの「芋」とは、塊茎(かいけい)という地中の茎の部分が大きくなったものですが、サツマイモは、塊根(かいこん)といって、根っこの一部が大きくなったものです[2]。
日本で広く食されているサツマイモといえば、甘みがあり黄色い果肉のものでしょう。健康寿命が長いとされる沖縄では、主食としてサツマイモが食べられています。サツマイモのおかげもあって沖縄の人々は元気で、ダイエットにも効果がもたらされていると考えられています[3][4]。沖縄では、果肉が紫色のサツマイモも食べられています[5]。
炭水化物中心の野菜にしてはかなりヘルシー! サツマイモの栄養成分
サツマイモは、種類によって果肉の色や形の違いはあっても、よく似た栄養成分を持っています。特にビタミンとミネラルが豊富なため、「大変ヘルシーな野菜」とCSPI(米国公益科学センター)から評されています[6][7]。
以下、サツマイモに含まれる栄養成分をご紹介します]。