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SNSなどから得たネガティブなマインドを吹き飛ばす。一日一善やボランティア活動の健康効果。
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SNSなどから得たネガティブなマインドを吹き飛ばす。一日一善やボランティア活動の健康効果。

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年々増加傾向にあるSNSの利用率。以前の記事では、若者のSNS使用による心の健康リスクをお伝えしましたが、総務省が発表した2019年の調査結果によると10代~30代で80%以上、40代~50代で70%以上と、幅広い年齢層で利用されています。SNSも使い方次第では有意義な情報などを得ることができますが、それと同時に嫌でも目に入ってくるのが政治や社会、他者への誹謗中傷などのネガティブな気の滅入る投稿やコメント。TWITTERのトレンドなどを見ると多くがネガティブなコンテンツです。こういったネガティブなコンテンツを繰り返し閲覧することは、どんどんマイナス思考になり、うつ病などのメンタルヘルスにも悪影響を与える可能性もあります[#]Cuncic, Arlin. n.d. “Mental Health Effects of Reading Negative Comments Online.” Accessed July 29, 2021. https://www.verywellmind.com/mental-health-effects-of-reading-negative-c.... 。また、他人が優雅で楽しい生活をしているのを見せられると、自分の生活と比較して気が滅入ったりするものです。今回は、1日を通してポジティブな気持ちで過ごすために試してもらいたい、一日一膳を実践することでの健康効果をお伝えします。

 

意識的に行いたい一日一善

言葉の通り、一日に一回、善となる行動を実践し毎日積み重ねることを一日一善と呼ばれていますが、これが漠然と良いことだと分かっていてもどんなメリットがあるのかも曖昧で、意識的に実行している人は少ないことと思います。一善といっても種類は大小さまざま。積極的なボランティア活動をはじめ、コンビニの募金箱に1円を入れる、道に落ちているゴミを拾う、席を譲るなど、直接的、間接的に他者に対して親切な行動をするだけなので非常に簡単です。ここで大切なのが、小さな善でも毎日意識的に探すというこっと。冒頭で述べたように、私たちの頭の中は、朝起きてから、休憩中、寝る前まで、SNSなどのネガティブコンテンツで無意識に頭がマイナス思考になってしまっている傾向があります。こういったネガティブなマインドを覆すためにも、善を探す、実行することを1日中意識をするだけで全く気分が変わってくるのです。

 

一日一善による健康効果

善な行いをすることは、なんとなく精神衛生上良さそうというのは想像ができそうですが、さまざまな研究により以下のような健康効果が科学的根拠に基づき報告されています。

 

平均寿命が延びる

ニューヨーク州立バッファロー大学の研究チームが5年間行った研究によると、利己的にならずに家族や友人の育児などの支援を積極的に行うことでストレスレベルが軽減され死亡率の減少につながる可能性があることが示唆されています[#]“Website.” n.d. https://ajph.aphapublications.org/doi/abs/10.2105/AJPH.2012.300876. 。また、ボランティア活動や寄付などを行うとストレスホルモンであるコルチゾールレベルが低下するということも分かっています[#]“Website.” n.d. https://ajph.aphapublications.org/doi/abs/10.2105/AJPH.2012.300876.

【関連記事】「意外と簡単にできる。ストレスホルモン「コルチゾール」の減らし方。

 

血圧へ好影響

ある観察研究によると、週に4時間(年間200時間以上)ボランティアを4年間行った50歳以上の人が高血圧症になる確率がボランティアを行ったいない人よりも40%減少されたということが報告されています[#]Rodlescia S. Sneed, Sheldon Cohen. 2013. “A Prospective Study of Volunteerism and Hypertension Risk in Older Adults.” Psychology and Aging 28 (2): 578. 。これは上記でも述べたコルチゾールレベルと関連していると言われています。体内のコルチゾールの上昇は、高血圧の原因の1つ。このコルチゾールレベルを抑える可能性のある善の行いは、血圧の調整にも有意に働く可能性があるのです。

 

うつ病の緩和

うつ病を発症している人はなかなかこうしたことを行動に移すことは困難かもしれませんが、ボランティア活動などは、うつ病などのメンタルヘルスの改善や症状の減少に有効であると言われています。日本では急激に増加傾向にあるうつ病患者数。日々の小さな善の積み重ねにより症状の改善や発症の予防につながるかもしれません。

 


 

 

感謝の気持ちも忘れずに。

善い行いをすることももちろん大切ですが、感謝の気持ちを持つことにより、さまざまな体内システムのバランスが取れると言われています。テストステロンやオキシトシンなどのホルモン、セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質に好影響を与える可能性が期待できるので、常日頃、なるべく感謝の気持ちを持つようにしましょう。一日一善を行うのと同時に、感謝を気持ちをすべての人が持つことができたら、ポジティブなマインドに溢れた社会になるのでは?

【関連記事】「実は科学的!? “感謝の気持ち”が健康に良い影響を与える理由

 


 

 

デジタルデトックスも試してみよう。

過度なスマホ使用は、睡眠やストレスなどに悪影響を与えます。暇さえあればスマホを開いてしまう人は既に習慣化、もしくは中毒になっている可能性があります。この負の連鎖を止めるには、デジタルデトックスがおススメ。SNSからのネガティブなコンテンツを回避できるだけでなくう、スマホを使用しない時間を有意義に過ごせます。このデジタルデトックスの方法は以前の記事でも掲載しましたので是非ご参考に。
 

 

まとめ~SNSなどから得たネガティブなマインドを吹き飛ばす。一日一善やボランティア活動の健康効果。~
SNSなどを断つことで、ネガティブな情報は多少遮断されますが、実際、7割から8割の人がSNS利用している現実を見ると、SNSの魅力が高いのも否定できません。少々照れくさい感じもしますが、「今日はどんな善いことをしようかな」から1日を始めることで、1日の気分が相当変わってきます。積み重なるネガティブキャンペーンとは180度違う善い行いを意識することで、前向きな毎日を過ごすことができます。その効果がすぐに顕著に現れるかはわかりませんが、そもそも他人に対しての善の行いはこうした見返りを求めていないからこそ意義があるとも言えます。ボーナスとして健康に好影響があるとは、世の中本当によくできていますよね。
 

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