2003年の道路交通法改正に伴い、飲酒運転への罰則が強化されたことにより需要が高まったノンアルコールビール。運転しなければ人や妊婦など幅広い層に人気があります。自分の健康管理のために通常のビールの代わりにノンアルコールビールを飲んでる人も多いはず。先日の記事「1日1杯のお酒は健康効果あり?アルコールの持つメリットデメリットとは?」では、適量のアルコール摂取でも体に悪影響があることをお伝えしましたが、それでは一見健康に良さそうなノンアルコールビールはどうなのでしょう?今回は健康に良いと錯覚しがちなノンアルコールビールについてお伝えしていきます。
ノンアルコールビールって本当にアルコールゼロなの?
ノンアルコールビールの製造方法はさまざまですが、通常のビールと比べて味は似ているがアルコール分を極端に少なくした飲料のこと。ここで注意したいのが、「極端に少なくした」という点。ノンアルコール飲料は、必ずしもアルコール分が0%でなければいけないわけではありません。日本の法令上、アルコール分が1%未満であればノンアルコール飲料として提供することができますが、一般的にはノンアルコール飲料として扱われるのは0.05%以下のもの。限りなくゼロに近いものを飲みたい場合は、「Alc.0.00%」と明記されているものを選ぶ必要があります。
通常のビールとノンアルコールビールの栄養素の違いは?糖質は?
アルコールビールとノンアルコールビールは、カロリー、タンパク質、脂肪含有量の点では似ていますが、一般的にはアルコール分はもとより炭水化物の含有量で異なります。
以下が、アメリカ連邦食品・医薬品・化粧品法発表の「レギュラービール」と「ノンアルコールビール」の比較表です。