ブドウ糖と果糖が結合してできた二糖類の一種である砂糖(ショ糖)と塩化ナトリウムを主成分としたミネラルの塩の科学的な性質は全く違いますが、どちらも私たちの食生活とは切っても切れない調味料です。血糖値と関連しているのが砂糖、血圧と関連しているのが塩という印象が強く、糖質制限や減塩などの健康に関するキーワードを頻繁に見かけますが、健康的な食生活を送るために砂糖と塩をどのように扱えば良いのでしょうか。今回は、砂糖と塩についてフォーカスしていきます。
減塩ではなく適塩で。
さまざまなメディアや健康関連のサイトで何かと推奨されている減塩。主に高血圧緩和による心臓の健康維持が目的ですが、ただひたすら減塩を行えば良いというわけではありません。塩分が不足することで心血管代謝の疾患を悪化させたり、インスリン耐性や血清脂質などに悪影響を与える可能性も。特に常に体を動かしているアスリートや汗をかきやすい体質の人などは、季節にもよりますが、塩分の排出量が大幅に変わってきます。もちろん塩分の摂り過ぎは高血圧の原因にもなるので、個々で適切な塩分の摂取量を管理する必要があります。塩の摂取は減塩ではなく1日5~6g(小さじ一杯程度)の適塩で。詳しくは、以前の記事を参考にしてみてくださいね。
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