食事に糖質制限を取り入れている人にとって、砂糖の摂取は基本的にNG。でも一概に砂糖と言っても種類はさまざま。特に、高果糖コーンシロップやアガベシロップ、果物全般などに含まれている果糖(フルクトース)は、血糖値が上がらないということもあり、健康に良いように思われがちですが、実は、一般的な食用の糖類の中でも特に健康に悪いと言われています。今回はこのことを検証するため、果糖が身体に及ぼす影響についてフォーカスしていきます。
そもそも果糖とは?
普段食べている多くの食品に含まれる糖類は、主に、二糖類であるショ糖(スクロース)、乳糖(ラクトース)と単糖類であるブドウ糖(グルコース)、果糖(フルクトース)に分けられます。
果糖(フルクトース)が悪いと言われる理由とは?
肝臓に負担がかかる
体細胞レベルで代謝が可能なブドウ糖とは違い、果糖は最初に肝臓でブドウ糖に変換されてからエネルギーになります。そのため、果糖の過剰摂取は肝臓に負担をかけ、脂肪肝の原因になることが指摘されています[2]。また、このアルコールのように、果糖への欲求を助長する中毒性があるとも言われています[3][4]。